祝・”伊勢麻”収穫。大型台風に負けなかった約100kgを精麻加工に。

遅くなりましたが、伊勢麻ニュースです。

伊勢麻振興協会による最初の麻栽培ですが、今月初旬、無事に約100kgを収穫するに至りましたね。(経緯は、以下のエントリーを参照)

先日の大規模台風12号が本州では伊勢市から上陸ということで大変心配いたしましたが、何とか半分は大丈夫だったとのこと。収穫予定日の1週間ほど前の出来事だっただけにハラハラでした。(でも半分がなぎ倒されてしまったとの事実は大変厳しい事です・・。)

収穫した麻は、これから”精麻”加工の段階に入り、9月中旬には「多度大社(桑名市)」と「椿大神社(鈴鹿市)」に精麻奉納される予定だそうです。

麻農家は麻を「栽培・収穫」するだけではなく、それを「(熟練技術を要する)精麻加工」する必要があります。そこが、麻農家特有の難しさでもあります。[※精麻加工について(参照):https://asafuku.net/?p=5670

この出来事は、各種メディアでも報道されています。

「精麻」の加工始まる 伊勢麻振興協、大麻草を初収穫
[中日新聞 2018/8/6]

しめ縄など神事の道具の材料となる大麻草の繊維「精麻(せいま)」の加工作業が八月、南伊勢町で始まった。県産の精麻づくりを復活させようと、四月に県から大麻草の栽培許可を受けたばかりの社団法人「伊勢麻振興協会」(伊勢市)が、初の収穫までこぎ着けた。

大麻草の栽培や、繊維を取り出す加工などを担当する谷川原健さん(37)=南伊勢町=によると、五月に種をまいた大麻草は、高さ二メートルほどに成長した。八月一日から収穫を始め、九月中旬には精麻として多度大社(桑名市)と椿大神社(鈴鹿市)に出荷できる見通し。

南伊勢町の作業場では二日、谷川原さんと妻の未来さん(37)の二人が、収穫してから熱湯につけて殺菌した大麻草の茎を、乾燥させるためにビニールハウスの中に並べた。谷川原さんは「台風12号で一部の大麻草が倒れたが、何とか収穫できた。質の良い精麻にするため、ここからの加工も気を引き締めてやりたい」と話していた。

谷川原さんは国産の精麻の九割を作っている栃木県鹿沼市で、二〇一六年二月まで二年にわたり修業。神社のしめ縄やおはらいの時に振る道具などに使われる精麻の九割が、中国製や人工繊維になっていることを憂慮した伊勢麻振興協会の関係者とともに、県産品の生産を目指している。

(大島康介)

http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20180803/CK2018080302000032.html

NHKも正しい報道をしてくださいました。3分半ほどの特集です。必見!!

麻農家の谷川原健さんの達成感に満ちた元気な表情が映像から、また、以下の写真から伺えて本当によかったです。

具体的な麻畑の場所は最高機密とのことですので、詮索しないようにご留意ください。ただ、それ以外はOK。SNS等での発信は構わないとのこと。聞いていると、まだまだ継続のためには課題が山積みのよう。。ですが、この種を絶やさぬよう、みなで応援していきましょう!!!

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