日本伝統文化と麻の祭典 ~日本麻フェスティバル in 兵庫~

今週末は、第4回・日本麻フェスティバルです。

栃木県の麻農家さんたちで発足した日本麻振興会。第1・3回が栃木県鹿沼市、第2回は徳島県吉野川市で、第4回となる今回の会場は「兵庫県伊丹市」です。

◆まずは、イベント概要

第4回日本麻フェスティバルin兵庫 伊丹

  • 開催日時:
    2015年9月19日(土)、20日(日) 10:00~18:00 ※入場無料、雨天決行
  • 開催場所:
    – 市立伊丹郷町会館内 旧岡田家住宅・酒造(兵庫県伊丹市宮の前2-5-28)
    – 猪名野神社(兵庫県伊丹市宮の前3-6-1)
    補足】最寄駅となるJR伊丹駅までは、JR大阪駅から快速13分の距離です。
  • 展示
    【特別展示】
    ①しめ縄と鈴緒 (岡田家)
    ②第69代横綱白鵬関(宮城野部屋)の横綱 (神社)
    【展示】
    ①麻と綴織(つづれおり)綴織技術保存会「奏絲綴苑」代表 平野喜久夫(岡田家)
    ②ヘンプクリート 麻布大学環境学部 (岡田家)(オガラチップ入りコンクリート)
    ③麻と畳 伊丹畳商工業組合 (岡田家)
    ④鼓(つづみ) 水野楽器 (岡田家)
    ⑤蚊帳 日本麻協会 (神社)
    ⑥麻とインテリア 大森芳紀 (岡田家)
    ⑦麻のれん (有)大路旗幕 (岡田家)
    ⑧龍勢ロケット煙火 翼天飛流龍勢奉納協力会 (岡田家)
    ⑨産業としての麻(産業用大麻) 一般社団法人北海道産業用大麻協会(岡田家)、(有)松家農園
    ⑩畳を作るための材料や道具の展示 伊丹畳商工業組合 (岡田家)
    ⑪麻関連の展示 麻の古市 を伝える会 (岡田家)
    ⑫麻関連の展示 智頭町山村再生協議会 (岡田家)
  • 実演
  • ①麻ひもコマ回し体験 三木 一仁 (神社)
    ②いぐさマット作り体験 伊丹畳商工業組合 (神社)
    ③畳表の手織り織機とフメウミ(麻紐撚り機)機の展示と体験
    伊丹畳商工業組合 (神社)
    ④畳の手縫いの実演 伊丹畳商工業組合 (神社)
    ⑤麻でワラジ作り(ストラップ) 浅木畳店 (神社)
    ⑥麻と布ぞうり作り 雑貨屋Beans (神社)
    ⑦麻紙作り 大森 芳紀 (神社)
    ⑧麻幹(オガラ)タペストリー作り 大森 芳紀 (神社)
    ⑨相撲の体験 伊丹相撲協会 (神社)
    ⑩麻しめ縄作り 日本麻振興会 (神社)
    ⑪麻炭と麻紙 書家・福詩家たろう (神社)
  • 講演等<開催場所:旧岡田家住宅・酒蔵>【9月19日(土) 】
    13:00~:大嘗祭とあらたえ神事 [講師:国重要文化財三木家第28代当主 三木信夫氏]
    15:00~:麻と人の関わり [講師:日本麻振興会 理事長 大森由久氏]
    【9月20日(日)】
    13:00~:北海道で始まった産業用大麻の生産について [講師:一般社団法人北海道産業用大麻協会 代表理事 菊地治己氏]
    15:00~:麻と建築(ヘンプクリート)と環境 [講師:麻布大学 環境科学科 環境経済学研究室 コリンズ教授]

その他、販売ブース、ライブなど盛りだくさん。下記リーフレット、および、関連Webページをご覧ください!

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第4回・日本麻フェスティバル Facebookページ
↑最新情報はFBページが早そうです。

第4回・日本麻フェスティバルin兵庫 公式Web
↑FBページと併せてチェックお願いします。

FAAVOクラウドファンディングページ
↑残念ながら、目標金額には届かなかったですが、イベントの詳細が詳しく紹介されています。

(株)ヤマネ殿のイベント紹介ページ
↑大麻の畳をつくっていらっしゃる会社様です。日本麻フェスティバルの常連で、過去の開催レポートと併せて詳しくご紹介されています。

 

◆見どころ(独断ですが)

以上のとおり、見どころはたくさん。麻ファンならばとも、日本人、また、海外の方でも必ずや驚きと発見があるイベントかと思います。その上で、著者独断の見どころをご紹介します。

1.白鳳関の横綱 と 相撲

まずは、第69代横綱白鵬関(宮城野部屋)の横綱。ご存じのとおり横綱の縄(しめ縄)は、大麻の繊維でできています。麻が白い晒生地に包まれています。

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相撲は、奈良朝のころになって 天皇家に取り上げられて、年中行事として、七夕の余興として行われるようになります。平安時代に入って、その年 農作物の収穫状況(五穀豊穣かどうか)を占う「国占(くにうら)」という国家行事となり、宮廷儀式の「相撲節」(すまいのせち)として発達したそうです。

このように相撲は神道に基づいた神事ともいえ、横綱がしめ縄を巻くのも、相撲の宗家とされた吉田司家の許可に基づいたものだったそうです(Wikipediaより)

そんな「相撲」と「兵庫県伊丹市」は縁が深く、今回、この伊丹相撲協会による公開稽古が予定されているそう。ちびっこ相撲イベントも開催予定。小学生以上なら参加可能です。

 

2.麻のコマ回し

駒の紐・・実は、これも大麻でできた紐が最高級品なのをご存じでしたか?大凧(タコ)の綱も大麻が一級品ということを考えても、たしかに言われてみれば納得ですが。

今回、この伊丹のコマ回し名人である三木一仁さんが、大麻の紐を用いた駒の体験会を開催してくれるそうです。コマの紐は、硬くて滑りにくい大麻が最適なんだそうです。

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※写真は日本麻フェスティバルFBページより拝借

こちらの三木さん、2015World SPINTOPで見事世界2位だったそう。世界30以上の国と地域から、500人を超える選手が参加する大会だそうです。、映像ご覧ください。すごいです。この技を支えているのが大麻の紐なんですね。間近で触れてみたいではありませんか。

コマは「独楽」と書くんですね。よろしければ、日本独楽博物館のWebサイトもご覧ください。非常に興味深いです。

3.麻と布ぞうり作り

麻の布ぞうり作りワークショップが開催されます。

通常の布ぞうり といえば、ビニールを芯にして布を巻く方式。今回のワークショップでは、精麻を芯にしてつくる布ぞうりです。

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これは素敵。精麻を芯とする布ぞうりは聴いたことがありませんでした。麻福では、昔、この芯を使わない形式の布ぞうりをつくって限定販売したことがありました。

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これヘンプ100%の生地でつくりました布ぞうりです。芯はありません。。ただ、芯がないと、生地を大量に使うんです。150cm幅の広幅生地でも3m近く・・・。原価がかかりすぎて、また稀少なヘンプ生地を用いるのが恐れ多くなり、幻品になりました・・・・

そんな過去もありましたので、精麻を芯にした布ぞうりには興味津々。足元からの御利益もありそうです。

今回のワークショップで用意している布はヘンプではないようですので、こそっと当社の生地などを持ち込もうかと思っています。。先着数名分くらいは用意いたしますので、このブログみてくだすった方は一声おかけください。生地のカット(巾15cmくらいにカットする必要あります)する必要ありますし、布ぞうりには適していないかもしれません・・予めご了承を。  ※注:運営者に断り入れていません。これから一応断りとってみます。ただ、その場合でも参加費は安くなりませんのでご容赦を。

19,20日両日、10時~12時、13時~15時、15時30分~17時30分で開催予定とのこと。参加〆切:15名まで。参加費用:2,500円(材料費込)となっています。

 

4.鳴く虫 と ヘンプ料理

実は、開催日の19,20日は、ちょうど町の界隈で「鈴虫(鳴く虫と郷町)の会」の開催期間中です。

これが実は過去10回も開催されている名物イベントなんです。

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鳴く虫と郷町(なくむしとごうちょう)
江戸時代から酒造業などで栄えてきた伊丹市内の郷町界隈を舞台に鈴虫など秋の鳴く虫約15種3,000匹を展示する「鳴く虫と郷町」。伊丹郷町館「旧岡田家住宅・酒蔵(国指定重要文化財)」を中心に虫の音を聴きながら日本の秋を愛でる10日間です。限定メニューや関連イベントなど、ますます増えて、伊丹が虫の音とともに盛り上がります!

鳴く虫と郷町 公式Webサイト

鳴く虫と郷町Facebookページ

このイベントが、日本麻フェスティバル会場の1つである「旧岡田家住宅・酒蔵」でも開催。また、街通りにも鳴く虫の声がこだまするそうです。

伊丹市も主催者の1つ。昨年の開催模様はこちらのページ(下記に引用)をご覧ください。

秋の風物詩「鳴く虫と郷町」で中心市街地が虫の音一色に
9月12日(金曜日)~20日(土曜日)に、伊丹郷町界隈で開催の「鳴く虫と郷町」。
鳴く虫をかごや壺に入れ、街路樹につるしたり店先に飾ったりするこのイベントも今回で9回目となりました。
毎回、市民が主催のイベントも多数行われ、今年は過去最高の56のイベントが期間中に行われました。
21日(日曜日)には、「スズムシ里親プロジェクト」として、来年に孵化させるための里親にもたくさん集まっていただき、すでに来年に向けてスタートしています。

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なんと楽しそうではありませんか!? 鳴く虫と郷町Facebookページには、今年開催の具体的なイベントが紹介されていますよ。

そして、鳴く虫の街=伊丹郷町で開催されるのが「麻の実料理フェア」。今回の麻フェスティバルに協賛した地元の料理店が提供する当日だけのスペシャル麻の実メニューが楽しめます。街のいくつかに5~6軒ほど点在していますので、当日のお楽しみ。個人的に聴いた話ではJR伊丹駅近くの麻の実カレーが凄いとか・・

会場近郊マップは下記をご覧ください。国産大麻畳を手掛けていらっしゃる(株)ヤマネ様より拝借いたしました。

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5.そして、販売ブースもよろしくです

もちろん販売ブースもございます。多種多様な麻の製品がいろいろ。麻福も出店します。訳あり品などの大特価製品、また全品イベント特別価格で販売する予定です。

麻福でも取扱いさせていただいております菊屋さんの「蚊帳」も登場。野外蚊帳は最高の体験になりますよーー。是非お越しくださいませーー。

 

【 切実なお願い _(._.)_ 】イベントのボランティアスタッフ大募集

お手伝いスタッフを大募集しています。これだけの規模のイベントを開催するのは大変。麻福でも微力ながらお手伝いさせていただいておりますが、まだまだ足りない状況です。チラシ配布、運営事務局対応、警備や資材の搬入出など、求めることは沢山。是非一緒に盛り立てていただける方がいらっしゃいましたら、麻福までお声かけ(あるいは、もちろん第4回・日本麻フェスティバル スタッフに直接お声かけ)くださいませ。

 

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