伊勢麻・いよいよ始動！

本年4月5日、三重県での神事目的での大麻栽培許可が一般社団法人伊勢麻振興協会に認可おりました。おめでとうございます。

そして、5月12日、無事に種まきが行われた、とのこと。大いなる一歩です。

分かりやすいニュース映像はCBCテレビから。三重テレビでもニュース映像をネットでも放映しています。
＃残念ながら、Webでの公開はなくなりました。

三重テレビ『神宮用の大麻栽培を許可 三重県』

その他全国紙も取り上げてます。

時事通信、毎日新聞、読売新聞、朝日新聞、産経ニュース、　など。Japan Timesでもニュースになってます。

・Mie Prefecture shrine association gets license to grow cannabis for Shinto rituals［Japan News］

Yahooニュースでも1位になりましたね！　世間の注目をもっともっと浴びて欲しいです。

＜5/28追加＞
伊勢麻振興協会のFacebookページにて、NHKによる免許交付のニュースが共有されていますので、お知らせいたします。ニュース映像と、スタジオ解説の二部構成に分かれておりますが、とっても分かりやすい編集になっております。ぜひご覧ください。

(社)伊勢麻振興協会の設立以前も含めると4年以上。その苦節な道のりを伺っているだけに、本当に良かったです。いよいよスタートですね。谷川原健さん、がんばってください！

ただ、栽培免許交付にあたり実施条件となったこと・・つまり・・麻畑に”2ｍ以上の柵”を取り付け、また、”監視カメラ”を取り付ける　は想像するだけで大変です。コストも馬鹿になりません。

また販売先も、三重県桑名市の多度（たど）大社と鈴鹿市の椿大神社（つばきおおかみやしろ）に限られる、という点も・・

とにかくスタートできることに大いなる意義があります。スクスク育つ麻のように、未来に向けては、早い段階で制約緩和され、麻畑の拡がりを祈るばかりです。

（5/28追記）言葉の定義を提案

そんな（社）伊勢麻振興協会が、栃木県の大麻博物館との共名で、報道関係者に向けて提言しているのが「麻・大麻栽培に関するガイドライン」。5月15日の話です。

ご存知のとおり、日本で麻の栽培に絡む情勢は厳しいもの。

本提言は、THCを含まない日本の伝統文化に用いてきた大麻の存在をより世の中に知らしめる目的と捉えますが、その先の大きなねらいとしては、『日本の麻栽培農家を守るため、、また、農家を増やしていくため』ではないかと思っています。

とくに、ここ数年、法律に抵触する行為（とくに、”向精神作用（THC）”を目的とした無免許栽培・所持等）によって、日本の大麻農家の生業を引っ張る（大きな環境的制約を与えるような）事態につながっています。栽培に様々な制約ができたり、新規免許の取得が難しくなったり、、、

その結果、日本の麻農家は減少する一方です。その影響で、供給量の減少／高騰などにより、日本の伝統文化の継承にも影響を与えるようなこともしばしば。

上記でご紹介した伊勢麻振興協会の谷川原さんのように気概をもって取り組んでいこうとされる麻農家にはがんばってほしいですし、少なくても、引っ張られるようなことがあってはなりません。そのためにも必要なのが、大麻についての広範な正しい知識が、もっと日本の社会で浸透することと思います。

世の中の理解が進んでないからこそ、、この伊勢での栽培にあたっても、

• 麻畑は人里離れたところ。住所は公開できない。
• それでも、2m以上の柵を設けて、カメラ監視が必要。
• 畑の写真は公開不可。

など、厳しい制約を課さないと栽培が許されない事態になります。世の中の理解があれば、ここまで厳しいことにもならなかったでしょう。

世の中に伝えていくためにも、発信力をもつ報道機関の方々に知ってもらう、のはまず必要なこと。本提言で考えてもらうキッカケとなるだけでも非常に意義あるものでしょうし、冒頭に紹介させていただいたNHK番組のような報道につながることを祈ります。

多様性がありすぎる大麻。伝統、医療、嗜好、産業（産業内でも様々な業界がありますね）、精神社会、、それぞれのスタンスで考えると様々な意見が出ることかとは思いますが、日本の麻栽培農家を絶滅させてはならない、増やさないといけない　というのは日本人として共通の想いではないかと思います。大きな心で応援していきたいと思います。

初稿：2018年4月8日
改訂：2018年5月28日