【続報】ケンタッキー州 タバコ農地から産業ヘンプ農地へ
当ブログでは以前からケンタッキー州の5つのヘンプ試験栽培プロジェクトについてご紹介してきました。(関連記事一覧はこちら)
その中の「ケンタッキー州東部でヘンプ栽培プロジェクト*1」が、つい先日、収穫を迎えたとのニュースが舞い込んできましたのでご紹介します。
なんと2ヶ月で収穫!4メートル以上に!さらに驚くことに…
ABC系列の地元ニュースによると、今回のヘンプ栽培プロジェクトは、今後のヘンプ栽培にもつながるような、非常に幸先のよいスタートとなったようです。
プロジェクトに参加した農家のマイク・ルイスさんは、想像以上のヘンプの成長力に特に驚いたようです。
「DEA(麻薬取締局)・税関がヘンプ種子の輸入を妨害した」ことによって種まきの時期が2週間ほど遅れてしまったにもかかわらず、なんと、たったの60日間で高さ約4m(14フィート)ほどにまで成長したというのです。
さらに驚くのは、天候にも恵まれたおかけで、なんと水やり・施肥を一度も行うことなく収穫を迎えることできたということです。
たばこ農地から麻農地へ
既に過去のブログ記事でもお伝えしてきたように、ケンタッキー州は葉タバコの大産地であるのですが、世界的な嫌煙ムードによるタバコ需要の減少もあり、「産業ヘンプ」栽培への切り替えることを大きな狙っています。州の官民学一体となって今回のプロジェクトをここまで推し進めてきました。
今回、マイクさんがヘンプを栽培した今回の農地は元々タバコ栽培農地だったとのことで、タバコ栽培からヘンプ栽培への切り替えは難しくないようです。(もちろん、ケンタッキー州は戦後までヘンプの大産地でしたから、当然といえば当然です。)
マイクさんは今回の大成功を通して、ケンタッキー州でのヘンプ栽培は確実に広がっていくと確信しており、タバコ農家がヘンプ栽培に切り替え、土地を守りながら十分な収入を得ていくことができるだろう、としています。
別のニュース記事によると、マイクさんは今後、ヘンプの二期作(一年間で同じ作物を同じ耕地で2度栽培する事)に挑戦する予定だそうです。こちらも続報が気になりますね。
今回、ケンタッキー州の5つのヘンププロジェクトの中の1つが収穫まで迎えたこととなります。残り4つヘンププロジェクトの最新情報が手に入り次第、お伝えいたします。乞うご期待!
ニュース動画
*1 「ケンタッキー州東部でヘンプ栽培プロジェクト(ケンタッキー州立大学の共同研究)」では、当初「在来品種」の栽培研究とされていましたが、どうやら海外ヘンプ種子から育てた模様。詳細な報道・情報を見つけることができず、その経緯がわかりませんできませんでした。ご存知の方いましたらご教示ください。
参考記事
wlky.com http://www.wlky.com/news/kentuckys-hemp-crops-flourish-after-troubled-start/27251006
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