「麻織り(麻布)」に託された重圧とは?生活するための麻。

「麻を織れないものは嫁にせぬ」

長野県木曽郡木曾町(旧:開田村)では、このような言葉が残っています。

...いま、こんな事を言われてしまったら、現代女性のほぼ全員が嫁にいけないことになってしまいそうです。

明治時代頃、開田村の人々の衣料はもっぱら「麻織物」でした。自給自足の生活ゆえ、衣料も自分たちで賄う必要がありました。麻を育て、麻糸をつくり、麻布にしました。そして、麻布で家族の衣料をつくるだけでなく、売ったり、物々交換したりして、生活していくために必要なもの(木綿の古着など)を得ていました。「麻織物」がなければ生活も成り立たなくなる → そんな女性は嫁にできない という時代だった訳です。

「麻」に関係する仕事はすべて女性の担当。衣料の自給すべてが、女性の責任とされたそうです。朝草や干し草を刈って馬を飼い、農業を営み、子供を育て、、その合間に機織りをと、、、凄すぎますね。

 

「麻織り」の教育、そして嫁入り

この地域では、幼少のころから麻の績み方(糸作り)を教え、小学校に上がるころには麻の織り方を教えるのが一般的だったようです。嫁入りを考える17、8歳ごろには大体の人が一人前に織れるようになったとのこと。

「機織り道具」は嫁入り仕度の必需品 だったようです。今では考えられませんね。

 

麻布は貨幣同然だった

以上のとおり、麻布は物々交換の主とされました。衣生活はすべて麻布によってまかなわれ、近隣地域との取引にも使用されいました。1節を引用させていただきます。

 衣料の生活はすべて麻布によってまかなわれたといってよい。麻布だけを着るわけにはいかないので反物や木綿の古着などと交換して家中の者が着る衣料とした。また多少は売払い現金にもしたようである。

明治 6 年の「諸願御届綴」をみると西野村の太布千六拾六反のうち五百反は村内入用、五百六拾六反は売払い。とあり、当時西野村には六軒の商人があり、売払いの五百六拾六反はこれらの商人も古着と交換したりしたもので、木曽福島から商人が入って来る前からこれら村内の商人を通じて村外へ出されたものと思われる。

明治 11 年に木曽福島の和忠が入り、続いて、コクサ、カミエなどの商人が木綿の反物やふとん、古着など持って来て麻布と交換した。

毎年春になって麻布が織り上がる頃になると、福島から商人がやって来て、村(部落)うちの二、三軒を借り、そこへもって来たものをひろげる。村の衆はそこへ麻布を持っていって交換した。まだ織り上がっていない人は、自分が織れる見込みの数量に見合う衣料を先に受けとることもあった。

商人は、約 60 日滞在してその間にほとんど交換を済ませた。何年も続けて来ていると村のようすも、家のようすもよくわかったもので、子供の多いところへは、子供用を多く、年寄りの多い所へは、年寄り物を多くして、その部落の需要を見計らって荷をつくったものだが、だいたいそれでおさまった(うまく交換できた)ものである。

大正 7、8 年頃の話であるが、麻布一反について古着で二枚か三枚だった。新しい木綿縞は一反とズリガエだった。

互に値段はつけないで、あくまで物と物との交換で、金で売るようなことはなかった。

当然、物々交換には税金が発生していたようです。麻布税です。昭和7、8年頃まで続いたようです。

そんな当日の麻生活が垣間見れる資料『麻と生活(村人の生活と麻織物)』を是非ご覧ください。

 

■麻と生活-村人の生活と麻織物(PDF)
http://www.kaidakogen.jp/guide/guide03/asa1.pdf

[リンク元Webサイト]開田高原観光案内所提供・開田高原公式ホームページより
http://kaidakogen.jp/rekishi.html


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