自らの精神たるやを抜き取ってしてしまう日本人?!

先日の『the fabric of Japan : Cannabis(Japan Times)』より、一部内容をご紹介。

記事内容について

日本では北日本を中心に、警察、保健所、あるいは、公的機関から委託を受けた業者が、毎年100万~200万株のヘンプを根こそ引っこ抜き焼却・埋没処理にかけています。

その大部分は1948年の大麻取締法施行前に栽培された野生品種で、非合法とされるものの回収はごくわずか。特に多いのが北海道。

ヘンプの産業用価値は高い。例えば、船井幸雄氏の書籍『悪法! ! 「大麻取締法」の真実(2012年)』より、日本で法制化され活用したときの潜在的市場効果は30兆円、まさに『Golden Egg(金の卵)』だと紹介されています。

しかしながら、日本の大麻草に対する認識は厳しく、日本は昔からの麻文明を忘れてしまったようだ。

その例として、2008年の大相撲の力士による大麻草所持の話に触れています。横綱の綱は大麻草の繊維でないと成立しないというのに。
また、厚労省の『ダメゼッタイ』キャンペーンについても非科学的なものと一蹴。アメリカでは、科学的見地を踏まえ、20州が医療用途にまで認めている、と書かれています。

結論では、宝の作物が既に多量に栄えている、というのに何も活用されていない。正しい用途にさえ使えば、今日国家が直面しているたくさんの課題解決策になる(Put to proper use, these plants could provide solutions to a host of problems facing the country today)というのに。特に 311後の日本においては。 と締めています。国家的課題を解決、と明確に書いているのは心地よいです。

駆除にかかわる財政捻出負荷は大きい

当然のこと、駆除作業には、大量の人員と税金が投入されています。

たとえば、朝日新聞記事(2012年7月30日:是非ご一読ください)をご覧ください。(以下引用)

除草剤にも耐え、種子が地中で10年以上も生存するという生命力の強さに、除去は人海戦術での抜き取りに頼るしかない状況だ。だが、来年度以降は国費の削減で人員が確保出来ない恐れがあり、「人海戦術を緩めれば、数年で元に戻りかねない」と地元関係者は危惧している。

東北での除去模様がわかる記事もご紹介。残しておいてくださいました。(河北新報 2008/8/30)

青森県三八地方の山林で8月上旬、県八戸保健所指導予防課の円子隆平課長(60)ら6人が炎天下、やぶに分け入った。「大麻が大量に自生している」との情報を得ての伐採作業。5時間かけて大麻草2905本を引っこ抜いたり、刈ったりして根絶やしにした。
「大変だが、やめたら最後、大量繁殖してしまう」と円子課長。作業は大麻草が成長する夏場に集中し、一シーズンに30回ほど出動する。
大麻草は1本当たり1000―1万個の種を付け、成長すると高さ2―3メートルになる。除去は1本でも数人掛かりの重労働で、1回の作業で体重が数キロ減ることもあるという。
(中略)
稲作に適さない地域として戦前、政府が軍事用のパラシュートや船舶の縄、袋を作る繊維を採るために栽培を推奨したことが背景にある。

さいごに

テレビ番組ではありませんが、どこかおかしな日本人ですよね。実に『もったいない』。外国人からみてもなおさら訳分からないでしょう。自らの精神(the fabric of Japan = 日本の基礎的構造・骨組み)を抜き取って、捨てさってしまっているかのようです。

せっかくの『金の宝』なんですから、まさに文字通り国家課題解決のために活用していく方向を見い出していきたいものです。

 

ASAFUKU(麻福):http://asafuku..jp/

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