伊勢神宮の外宮前で『自然布展』を開催。過去と未来の麻布を考える。

今月5/3(水・祝)より、伊勢外宮前『うみやまあひだミュゼ』で開催されているのが『自然布展』です。麻福でも微力ながら協力させていただいております!!

◆自然布展とは?

「自然布」とは、草や木から採取した自然繊維を用いた布のこと。私たち日本人は、太古の昔より、植物、そして、樹皮(樹皮繊維)を利用して生活に活かしてきました。

大麻布はもちろん、アットゥシ織、しな布、藤布、葛布、太布、紙布、芭蕉布、苧麻布など。。つい50年ほど前までは、着物や野良着、袋などで生活でも利用されておりましたが、今となっては、博物館や保存会で垣間見れる程度に。

アットゥシ織

しな布

藤布

太布(コウゾ・カジ)

苧布(カラムシ・チョマ)

大麻布

芭蕉布

見ようと思っても、見ることができなくなり、、そして、人々の記憶からも抹消されはじめています。何千年の長い年月にわたって先人の日本人が培ってきた手仕事の技・智慧(知恵)、そして、風土・自然への畏敬の念は、現在になっても色褪せることなく、それどころか、「その生き生きとした植物の生命力」と「手仕事技」が合いまって、より素晴らしい輝きを放ち、人々を魅了します。

このたびの自然布展は、安間信裕さんの絶大なるご協力があっての開催となります。『安間コレクション』と評される希少な自然布の保有作品は約500。そこから選りすぐられた作品をなんと月替りで展示します。どれも博物館での展示会で目玉を飾れるほどの作品です。

<<展示風景>>
※設営時の写真です。実際は、それぞれの作品の前に案内パネルが掲げられております。

今回、安間さんの特別なご厚意で、こうしたガラスのショーケースに入っていてもおかしくない貴重な作品の大部分を直接手で触ることができます

安間さんは、自身のFacebookで、こうメッセージを寄せられてます。日本の伝統文化を皆の力で蘇らせたい! そのためにも、作品に触れて感じて、実感してもらいたい! との安間さんの熱い想いのひとつのかたちでいらっしゃいます。

明日から、伊勢外宮前の「うみやまあひだミュゼ」にて自然布展が始まります。

期間は5月3日〜9月30日で予定されています。毎月、展示内容を一新しますから、これはもう毎月足を運ぶしかないでしょう(^^)

自然布の中でも特に「麻って素晴らしいよね、良いものだよね」というお声をよく掛けていただきます。でも、良いものと知りながら…、または興味があるけど実際に触ったことがない…、という方が大半に思います。

麻の良さは触ってこそ!実感するものです。

広い意味で戦後に一度は文化が途絶えてしまいましたが、麻の手仕事や織物の復活に真剣に取り組まれている方々がいらっしゃいます。

伝統は途絶えたら終わり。復活させることは容易ではありません。
この日本の伝統である麻文化をみんなで不死鳥のごとく蘇らせませんか?

不死鳥は自らの寿命を悟ると業火に身を投じ、炎の中で再生し、生まれかわります。けっして! それは海を渡って他所の国から飛んでくるものではないのです!

今の時代、周りから変わり者扱い、馬鹿呼ばわりされることを良くも悪くも最後までやり通した者が勝つ世界です。
僕は本気でそう信じています。
興味があれば、思い切って飛び込んできてください。


<<特報>>

6月の作品入れ替えを6月1、2日に開催されますが、このときにスペシャル企画がございます。

作品入れ替えを一緒に、安間さん、そして、宵衣堂・小野さんによる解説(お話)を伺える、という企画です。これは冗談抜きで素晴らしい企画です。自然布に関心ある方なら、仕事休んででも絶対参加すべき、オススメな企画ですよ。

津軽こぎん刺しに対しての南部菱刺し、型染めに対しての無地生成り、武士装束と平民・農民の衣服に使われる糸と織の違いなど、比較対象を上手く展示できないため、いっそのこと展示替えを皆様と一緒にやりながら、1回目の展示内容と似て非なるものを2回目の展示にするという形式で、しかもそこに宵衣堂・小野さんの解説付き!という贅沢なものにしようとイベントを企画しました。
2日間かけて、ゆっくり、じっくり開催します。

展示替えをするわけですから、もちろん日本全国の古布に存分に触れていただけます。とにもかくにも、間近に見て、そして触らなくては本当の意味でその衣服を知ることはできません。

自然布・時代資料の収集・研究している宵衣堂・小野さん。その知識量は半端ありません。直接お話を伺える貴重な機会ですよ。

◎自然布の展示替えと宵衣堂・小野さんの古布お話会
・6/1開催分:https://www.facebook.com/events/329629410785097/
・6/2開催:https://www.facebook.com/events/419148208465895/

展示は、うみやまあひだミュゼ内の「神楽サロンコーナー」になります! ダンデ・ライオン チョコレートも美味しいですし、後述しますが麻福商品も展示販売しております!

◎うみやまあひだミュゼ、映画『うみやまあひだ』の詳細はコチラ

http://asatokito.jp/shop/?p=150   
※是非ご覧ください!!

※自然布展フライヤーをPDFファイルで表示する

日本各地に根差した自然布たち

このたび、伊勢外宮前の逓信省旧山田郵便局電話分室にある「神楽サロン伊勢外宮前」のスペースにて、「自然布展」を開催する運びとなりました。

自然布(しぜんふ)とは、草や木から採取した自然繊維を用いた布のことです。

自然布には、多種多様な種類があります。例えば、大麻布、アットゥシ繊、しな布、藤布、葛布、太布、紙布、芭蕉布、苧麻布などです。いずれも素材から繊維を採り、長い糸とするまでに長い時間と大変な手間を要しますが、かつては日本の広い範囲で作られ、衣食住の一部に在ったものでした。また、これほどまでに多くの自然繊維を使って織物をしている国は世界中を見ても日本をおいてありません。

長い時間をかけて培われた、この国の手仕事の素晴らしさは、大量生産の洋服では決して味わうことのできないものです。先人の智恵、日々の営み、風土への慈しみがこめられ、織りからは生き生きとした植物の生命力を感じ取ることができます。

今回、日本で有数の自然布コレクターである安間信裕氏のご協力を得て、安間コレクション全500点のうちの選りすぐりの約100点を展示しています。

一枚の布から見えてくる「自然、人間、歴史」の物語を心ゆくまでお楽しみください。

 

◆アサトキト 伊勢外宮前店 の期間限定OPEN

自然布展の開催にあわせて、アサトキト&麻福の期間限定ショップをOPENします。自然布展に向かう通路を利用させていただいております。

ぜひ、自然布展の作品と対比してご覧ください。MADE IN JAPANの製品たちです。

現在の技術も、みな手仕事技から培った技術です。先人の技術や知恵を恵として感謝しつつも、現在のものづくり で新たに創っていける、自然素材・麻製品の価値・可能性を想像するキッカケになれば幸いです。

中庭に面した通路で展開しております。自然布展への通り道ともなります。

 
 

 
 
 

 

伊勢神宮の外宮(げくう)には、内宮(ないくう)の「天照大御神」のお食事を司り、衣食住やあらゆる産業を守る神様として知られる「豊受大御神」が祀られています。そのお膝元で展開できることに感謝しつつ、取り組んでまいりたいと思います。

ぜひとも、月に1度の土日祝は、お伊勢さんに足をお運びいただき、ご堪能ください。

 

 

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