近江(湖東地域)の麻(ヘンプ・大麻)について

■近江の麻 ・・ 湖東地域

滋賀県・琵琶湖の東側は「湖東産地」と呼ばれ、「麻」に関わる数多くの伝統的な技が世代を超え、現代へと継承されています。

麻は、糸から織物にする工程においては乾燥に弱く、乾燥の時期には糸、あるいは、工場室内を湿らせて織ることもある位です。したがって、麻織物の産地としては、湿潤な気候であることが良い条件となります。

「湖東産地」は、日本一大きい湖「琵琶湖」と、また、遠くには「鈴鹿山系」を望んでおり、そこから湧き出る清らかで豊富な水量が「愛知川」を通って産地の真ん中を流れ、麻の栽培、また、織り立てに不可欠な「湿潤環境」をつくっています。まさに自然の恵みの中で発展してきた産地といえます。

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鈴鹿山脈(Wikipediaより)

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琵琶湖に流れ出る愛知川(昔は大麻が栽培されていたと思われる)

 

■高宮布から近江上布へ

そんな湖東地域は、古くから麻織物を産する地域で、古くは室町時代から生産され、幕府への献上品としても利用されていました。特に、江戸時代には、越後縮や奈良晒と並ぶ良質な麻織物「高宮布」の産地として地位を築きました。

そう、高宮布の素材はヘンプ(大麻)です。彦根藩は「高宮布」を保護し、将軍家への献上品としました。そのため麻産業は大きく発展したそうです。ところで、日本の伝統麻といえば、大麻(ヘンプ)と苧麻(ラミー、からむし)ですが、大麻は糸をつくるのが手間がかかり非常に技術が要ります。良質な麻(大麻)と高い技術力によって生まれた繊細な麻布が高宮布といえます。

(注)ただ高宮布にも苧麻も使われていたようです。丈夫さを求められる経(たて)糸に大麻を用いて、緯(よこ)糸に苧麻、あるいは、上等な上州(岩島)の麻原料を用いた大麻糸を用いたようです(生地に美しさを出すためと思われます)。経糸に大麻を用いるのは後述する近江上布とは異なりますね。

明治時代に入り、紡績糸(機械化)がはじまり高宮布の生産は縮小していきます。高宮布を生み出していた高宮宿から神崎郡(いまの愛荘町、東近江市)に生産拠点が移り変わります。そこで、近代技術を取り入れ、また、組合を結成するなどして麻産地は発展しつづけました。そこで生まれてきたのが「近江上布」となります。近江上布の伝統的な素材は経(たて)糸に苧麻(ラミー)をもちいて、緯(よこ)糸に大麻(ヘンプ)を用います

(参考)【近江の麻 近江上布】清らかな湧水、そして先人の高い技術が育んできた最高級の麻織物(地元びいき)
http://jimoto-b.com/815 (※是非ご一読ください。)

 

■近江麻の加工技術

湖東地域の素晴らしさは、その加工技術です。愛知川の豊富な水脈を活用して、生地の仕上げを行う整理工場が多く立地します。織り上がった生地を洗うとともに、様々な表情を生地に加えます。

「近江ちぢみ」「ほぐし捺染・ほぐし織り」「経糸/緯糸の捺染」「櫛押捺染」など、、様々な伝統技術があります。詳しくは、湖東繊維工業協同組合さんのページをご覧ください。

 

 ■近江の麻素材

以上のように、湖東地域は、室町時代から続く麻産地で、栽培→糸→生地→仕上げ にいたるまでの一貫した麻産地であり、この伝統が現在にも続いています。そんな、いまの湖東地方で生まれた大麻(ヘンプ)生地で、このたび2種の商品をつくらせていただきました。もちろん、紡績から、織立、加工まで、、この湖東地域にて手がけられた一品です。

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アルパカ、ウール、ヘンプ でつくった生地です。あったか素材「アルパカ」とメリノウールのような柔らか仕上げの「ウール」がポイント。チクチク感は気になりません。ここに、ヘンプがアクセントとなり、実用感も高めています。チャコールグレーの色合いも合わせやすく、無造作にズボッと頭からかぶるだけで便利です。ちょっと肌寒さを感じるときなど首周りを温めるだけでも体感温度が全然違います。

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■ウール×アルパカ×ヘンプ あったかスヌード
http://asafuku.jp/SHOP/A0116-1.html

 

あったかハーフブランケット

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ヘンプ、ウールの混紡糸でつくったハーフブランケットです。ミックス感が出ているのが特徴です。リビングのソファで、オフィスでのひざ掛けなどにちょうどよいサイズ。ひざ掛けとして使用する際には、お腹からつま先までしっかり包んでくれます。程よい起毛具合で肌触りもとってもgoodです。

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■ヘンプ&ウールのハーフ・ブランケット
http://asafuku.jp/SHOP/A0117-1.html

 

いずれも、オフィスワークされている方、オススメです。

伝統の技、そして、現在も進化発展する湖東産地のヘンプ麻製品を是非ご堪能ください。なお、生地は今回かぎりですので限定数となります。

 


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