「麻」と「注染」と「伊勢型紙」
今週の嬉しい進歩。
ヘンプ麻の小幅(手ぬぐい)生地への”注染(本染め、注ぎ染め)”の流れができあがりました!
それが冒頭の写真です。
人気の手ぬぐい生地。生地の状態でも大勢の方々にお求めくださっているアイテムを染めました。
◎麻の手ぬぐい(小幅)生地
http://asafuku.jp/SHOP/C0044-1.html
「耳付き小幅生地の活用術」として度々紹介してきた生地です。
◎ヘンプ生地、小さく巻くともっと便利に実用的に!?
https://asafuku.net/?p=3600
また、麻福の定番手ぬぐいとしては、藍染にして展開してきました。
◎麻の手ぬぐい
http://asafuku.jp/SHOP/A0061-1.html
とってもご好評いただいているこの生地の更なる可能性を引き出していきたいとトライしていたのが「注染」でした。もっといろんな方々に使ってもらえるよう、用途が拡がるよう、もっと楽しい気持ちになれるよう、、色や柄のバリエーションを出していきたいと思ったのです。
注染は、明治末より発祥し、百年以上の歴史をもつ伝統的染色技法です。着物、手ぬぐい文化の日本ならではの染色方法ともいえます。
浴衣生地への染めを得意としている腕利きの職人さんと出会い、このたび初めての作品ができあがりました。『とってもいい風合い』と、職人さんも期待を寄せてくださってます。
※「注染」技法の紹介映像(三味線のBGMとともに)
しかも染め型は「伊勢型紙」の職人さんに手がけていただきました。注染用の型紙(型地紙)に、彫刻刀を用いて丁寧に図柄を手掘りします。型紙を作るには高度な技術と根気や忍耐が必要とされます。
コンピュータによる型紙作成が主流となり、伊勢型紙の職人さんは減少と高齢化の一途のよう。伊勢型紙がなくなることは”着物”や”浴衣”を失うことにもつながります。「麻」同様に失われたくありません。また、「伊勢」にご縁をいただくことは、「麻」にとっても大きな意義があることと思ってます。
伊勢型紙は、1000年以上の歴史を誇る「伝統的工芸品」
一般の「伝統工芸」などの呼び方とは別に、「伝統的工芸品」という呼称は、「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)」で定められました。 「的」とは、「工芸品の特長となっている原材料や技術・技法の主要な部分が今日まで継承されていて、さらに、その持ち味を維持しながらも、産業環境に適するように改良を加えたり、時代の需要に即した製品作りがされている工芸品」というほどの意味です。
とにもかくにも、美しいですよね。いろんな型を展開していきたいものです。柄のリクエスト、お待ちしております。
しかもこの「型」をもとに、「色合い」✕「職人の注染技法(グラデーションなど)」が重なることで、その表現方法も無限大となります。
もっと広く多くの方々に使われるヘンプ製品として取り組んでいきたいと思いますので、ご期待の程。いろんな柄にチャレンジしていきます。
もちろん来年は「浴衣(ゆかた)」にもチャレンジしたいと思ってます! そのときは、今よりもっといい糸を用いて生地クオリティも上げますので、併せてご期待ください。
◎麻の注染手ぬぐい
http://asafuku.jp/SHOP/A0183.html
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