ヘンプの”あったかインナー”。温かい理由とは?
秋冬アイテムとして、ヘンプコットンの裏起毛インナーウェア(半袖/ノースリーブ)をつくりました。
ヘンプコットンの細めの糸を用いてキメ細かく編み立てました。薄手なので、重ね着しても響きません。一般的なTシャツ(天竺編み)よりもストレッチ性をもたせるためにフライス編みにしています(ゴムは使いません)。
そして、やさしく裏起毛して、肌触りもやわらかく、そして、起毛した産毛の中に空気の層ができて“あったか”感を醸し出します。
この素材感は、以下のインナーウェアシリーズで誕生しました。本格的な仕様でつくりましたが、様々な体型に合うデザインは難しく、もう少し汎用的なタイプで取り組んでいます。(↓は在庫限りSALE中)
http://asafuku.jp/SHOP/144081/list.html
『ヘンプあったかインナー』の特徴。なぜあったかい??
◆空気のあたたかさ
衣類の暖かさのポイントは『空気』感。
ダウンジャケットが温かいのは”空気”をたくさん含むから。空気は最も熱伝導率が低いため、空気の層で身体を囲むと、身体から発する熱を外に漏れることを防ぎます。
ヘンプの糸は、天然素材でもっとも微細な穴が空いた素材です。それを編み立てることで、空気の層ができあがり、ダウンジャケットと同じような効果がでます。
裏起毛することで、より空気の層が厚くなり、触っても”暖か”、身体の触れてても”暖か”になる、というわけです。
◆吸汗速乾性
冬の衣類で見落としがちなのは「吸汗速乾性」。とくにインナーでは重要ですね。重ね着する冬。人は冬でも汗をかけますので、かいた汗の乾きが悪いと問題です。かいた汗が身体の熱を奪う要因になってしまいます。
たとえば、某ポリエステル系の保冷シャツなどに含まれているレーヨン。ヘンプに比べるとずいぶん乾きが悪い素材です。これで登山など行ったときには『自殺もの』というお声もある位に、身体の熱を奪って大変なことになってしまいます。
◆吸湿発熱効果
そして、きわめつけは、発熱効果。そうヘンプは熱を発熱する効果もあるのです。どういうことか?と申しますと、物理的な現象でいう『凝縮熱』効果が発生します。つまり『湿気(身体から放出する汗などの湿気)が水に変わるタイミングに熱を出す』というものです。これがヒートテックなどの発熱衣類のメカニズムです。
ただ、この湿潤発熱の効果は、水分を多く含む素材では効果が低下します。着たときは暖かさを感じるものの、2~3分したらそうでもない・・みたいな。。これは、速乾性の悪い素材をインナー素材に用いていることで起こります。
吸汗速乾性の早いヘンプであれば、すみやかに汗水分が蒸発。つねに吸湿発熱効果を促すような働きを用います。
言葉だらけの説明になってしまいましたが、過去の下記投稿をご一読ください。図も入れて、もっと丁寧に紹介しています。
↓↓ ぜひ、改めてご一読ください。 ↓↓
★ヘンプ・インナーウェアの保温性 ~”化繊系あったか衣類”と比較する~
https://asafuku.net/?p=3629
■デザイン的な特徴
インナーウェアを意識したときに、こだわったのが ”丸い筒編み” にすること。いわゆる「丸胴仕様」と呼ばれます。
現代的なTシャツは、カットソー で仕立てられます。これは大きな直径の編み機で一気に編み立てて、筒状のところをカットして左右に拡げてから縫製でつなげます。生産効率がよいので、インナーだけでなく、アウターなどもつくりやすくなります。
丸胴にすることで『脇縫いのない製品』ができます。脇の縫製箇所の出っ張りからが解放されます。(ただし、袖と身頃のつなぎ目は縫い目があります)
そして、丸いままセットして、そのまま縫製することで、生地がムリに引っ張られて薄くなってしまうような事態を防ぐ効果があります。生地の風合いが失われない といえるかもしれません。
できあがったインナーウェアは寸胴な形状にはなってしまいますが、この寸胴となる理由には「丸胴」で編み立てた生地にありました。
■サイズは3サイズ
半袖 および ノースリーブ。サイズは3サイズ。レディース向けです。
Mサイズ ・・・ バスト79~87cm
Lサイズ ・・・ バスト86~94cm
LLサイズ ・・・ バスト93~101cm
国内編み立て&国内縫製品です。
今年は早くから寒い日が続きますが、ぜひご活用くださいませ。
お求めは以下のページから。
◎あったかインナーウェア 半袖
http://asafuku.jp/SHOP/A0181-1.html
◎あったかインナーウェア ノースリーブ
http://asafuku.jp/SHOP/A0182-1.html
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