ミニ『鈴緒』からみる日本伝統と職人魂

ミニ鈴緒 第2弾

神社でお祈りするときに鳴らす『鈴緒』。神社にお参りするとき、太い縄を揺らしてガランガランと鈴を鳴らした経験は、誰にでもご経験あることと思います。

その鈴緒のミニチュア版を『お守り』としてご携帯、あるいは、ご自宅・職場に飾られるのはどうでしょうか?? 神社仏閣用の麻製品を手がけて130年の株式会社山川(明治19年創業。京都府。)さんが提案されています。

「鈴・鈴の音」「鈴緒」の意味

「鈴」は、ご神前に吊るしたり、神楽の中で巫女が振るなどのように使用されて来ました。その清らかな音色から人の心を和ませるとともに、悪霊を祓(はら)う道具としても活用されてきました。

鈴緒の鈴

その鈴を鳴らす綱を『鈴緒(すずお・すずのお)』といいます。その素材は麻(大麻)です。3本を『螺旋』状にない縄状にしたものが多いようです。この一本一本は良質な国産精麻にしっかり撚りを入れられたもので、それを丹念に撚り合わせていくことで強く丈夫な麻縄ができあがります。

IMG_0175 IMG_0173  IMG_0177 IMG_0176

この国産の麻原料は年々稀少なものになり、海外産、また、大麻以外の麻(マニラ麻、ジュート麻など)、しいては、ナイロンなどの化繊が使われることもあるようです。

『緒』という言葉には、「魂をつなぐもの・いのち・玉の緒」という意味があります(新潮国語辞典)。京都・祇園神社によりますと、鈴緒について

ただ単なる紐や綱ではなく鈴緒としたのは、やはり「魂をつなぐもの」という意味があったからでしょう。
「ここ」と「向こう」をつなぐものとして、橋や階段、坂道などもそうでしょう。そして神社の参道も。
「ここ」も大事なら、「向こう」も大事。それらをつなぐものも大事。

この鈴緒の先端は天までずぅーっと伸びて・・・・・。これに『触る』ことによって、これを『振る』事によって、音をさせることによって、神の力を頂くのかもしれません。

神が現れるとき。神のおとづれは、『音連れ』。
シャーマンが神を降ろすとき、衣服に小鈴を多くつけて身を振って鳴らすといいます。
中国文学者白川 静氏の著書『漢字百話』には、『神にはことばはない。ただそれとなき音ずれによって、その気配が察せられるのみである。神意はその音ずれによって推し測るほかはない。』と書かれています。
神意はやはり察し、推し量るもの。いきをこらし、心を整え、耳を澄まして待ちましょう。緑に囲まれた静寂な空間の中で。

と書いていらっしゃいます。神につなぐ素材としてナイロンはあまりにいただけませんよね。

この「ミニ鈴緒」を手がけているのが冒頭でご紹介した株式会社山川。京都府指定「京の神祇装束調度品 伝統工芸品」認定。手仕事による伝統工芸は一級品です。山川さんは鈴緒をつくる技について、こう述べていらっしゃいます。

鈴緒は拝殿に吊して使うものですから、時間の経過とともに自重によって少しずつ伸びてしまうことは避けることができません。しかし、参拝者の方々が触れるにつれ、手に馴染み、丈夫でしなやかな縄に育つようにと工夫を凝らすことはできます。麻縄のわずかな撚り加減を手のひらで感じ取ることができる手仕事ならではです。

究極的な境地ですね。まさに手仕事を通じてしか分からない領域です。日々多くの方が手を合わせる神前や仏前で用いられる麻製品こそ有職故実に則った技法を受け継いだ職人の手でかたちにすべき、と今日の技術に満足することなく、日々精進されています。

昨今の情勢において、国内の麻原料が不足傾向にあり将来を懸念されています。麻原料価格が上がり、さらに、『注文はあっても、肝心の麻原料がない。』という深刻な事態にも直面しそうな状況とのことです。『中国などの海外原料も昨今品質は上がっているといいますが、できるかぎりは国産原料を用いたい。』とは山下代表の弁です。

職人による麻加工技術の模様(株式会社山川)

職人による麻加工技術の模様(株式会社山川)

ミニ鈴緒(きなり)

京都府知事指定「伝統工芸品」指定品(京都紙祇工芸協同組合による)

なお、今回の鈴緒の精麻には、栃木野州麻・最高級品を使用しています。本坪鈴は、巫女が舞うときに使う神楽鈴と同様のもので、京都の伝統技術を受け継ぐ錺師の手仕事によるものとなっております。

今回特別に譲っていただきましたものを、私どもでも販売させていただきます。

お子様、ご家族などの大切な方への贈り物、また、ご自身の「お守り」として、いかがでしょうか?

◆ミニ鈴緒 ※各色若干数入荷。8/26(水)出荷予定です。
http://asafuku.jp/SHOP/D0026-1.html

《追記》
なお、株式会社山川の山川正彦社長(五代目)とは、本稿著者の北村とともに、社団法人伊勢麻振興協会の顧問としてもご一緒させていただいております。三重県中南勢地域、そして、日本各地での麻栽培 / 麻産業創出に向けた取り組みを目論んでおります。こちらもご支援お願いします。

◎伊勢麻振興協会:http://iseasa.com/
(第1回イベントフライヤー:http://goo.gl/k5rg6K、伊勢志摩経済新聞記事:http://goo.gl/K8qVnb

 

【初校:7/5 → 改訂:8/20】

京都の神事仏閣の伝統工芸士が手掛ける「ミニチュア鈴緒(すずお)」。小ぶりながらも、その精巧さには見るたびに感動いたします。前回は、あっという間にお求めいただきましたが、このたび、若干数入荷します。日本人が魔除けとしても用いてきた「鈴」と「麻」。大切な方へのお守りとしてオススメです。  —>https://asafuku.net/?p=2815

Posted by Asafuku(麻福) on 2015年8月20日


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