大規模ヘンプ畑の収穫模様 ~オーストラリアでは収穫の最盛期~

南半球のオーストラリアでは、いまがヘンプ収穫の時期。

50ヘクタールほどの大規模なヘンプ畑で、その収穫模様もダイナミックです。是非映像をご覧ください。

※参考記事・写真:Vacy farmers mow good crop of hemp | VIDEO, PHOTOS

オーストラリアでは例年10月頃に種付けを始めるよう。この時期に植えた場合は1ヘクタールあたり10トンの茎が産出されるそうですが、それ以降だと6トンに減るそうです。

この畑は、建築建材用途だそうです。茎(麻幹:オガラ)は約60mmに粉砕され、建築材にされるそうです。そう、オガラは石灰と混ぜられることで固定化してつくる壁材(「ヘンプクリート」と言われます)用の材料です。

ヘンプクリートには下記のようなメリットがあります。

いま世界で最も注目されている麻建築が、「オガラ」と「石灰」を壁材に用いる麻の家です。「ヘンプクリート(hempcrete)」と呼ばれ、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、オーストラリア、アフリカ、アメリカ、日本などで増えています。高断熱性 高吸音性 耐久性 調湿性 快適性 デザイン性 耐火性 耐害虫性 CO2削減性 廃棄物少 長期的な経済性

ヘンプクリートの利点

 

★施工例(The Australian Hemp Masonry FB より)

麻幹(オガラ) -ヘンプクリートでは、繊維部も木質部も混在した形状で用いることが多いようです-

ヘンプクリートの断面 -石灰と水で拡散して壁材にします。-

ヘンプクリートの壁 -意匠性もあり綺麗ですよね。-

ヘンプクリート -版築工法で行われており、地層のような表現が比較的容易です -

日本でも、たとえば広大な北海道で、大規模ヘンプ栽培を行って麻建築用のヘンプをこのような規模で実現できればよいですよね。

 

ところで、日本の例をいうと、良質な精麻を得るためにも1本1本傷つけずに抜き取ることが多いです。

下記は栃木県鹿沼市・大森さんの麻畑に外国人キャスターが訪問したときのテレビ映像。1:40頃から手作業で収穫しているところの模様が流れます。2:47頃の「黄金の精麻」にするのが主目的です。

HempFarmJapan

麻畑農家・大森さんでの麻収穫模様(栃木県鹿沼市)

HempSeima

主目的は黄金の精麻をつくるため。この輝き放つヘンプ繊維は日本でしかつくれませんん。

用途(目的)に応じて、栽培の方法や収穫の方法も異なってきます。どちらが良い悪いではありません。

ASAFUKU(麻福):http://asafuku.jp/

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