美しい「麻の葉文様」は、職人の手によって更に輝きを増します
先日(6/4~6)に開催されていた「インテリア・ライフスタイル東京」 に関係して、日本の木工技術について紹介されている海外記事をお見かけしました。
■Interior Lifestyle Tokyo: Traditional Japanese Woodwork Abound
海外メディアで、改めて日本のことを知ることも多いと思います。(この記事の発行元である「CORE77」はニューヨークに拠点があります。)
実は、お恥ずかしながら、「吉原木工所」という会社さんのこともこの記事から知りました。収納家具、木製建具などの商品に合わせて、組子製品も展開されています。
その組子の美しさに、思わず目がとまってしまった訳です。
大麻山(たいまさん)のふもと
「吉原木工所」さんの拠点は島根県です。Webサイトを拝見すると
ゆったりと北に広がる棚田(たなだ)の風景。日本の古い景色が今なお残る室谷集落。雄大な大麻山(たいまさん)の裾を連なる田んぼと、豊かな山川に囲まれた美しい自然のなかに私たちの工場はあります。
そう、大麻山のふもとにあるんですね。麻がたくさん採れたことから命名された山。
大麻山の頂上手前にある大麻山神社は、隠れたパワースポットとして知られています。アメノヒワシノミコト他六神を祀っているそうで、徳島の大麻比古神社から神を迎えたという説もあるそうですね。
(参考)「島根県警察」のホームページより引用(大麻山について)
石見名所集では「高間山」の名で紹介されています。三隅町にある標高599メートルの山です。頂上手前にある大麻山神社は、アメノヒワシノミコト他六神を祀っており、徳島の大麻比古神社から神を迎えたという説もあります。アメノヒワシノミコトは天照大神が天の岩戸に隠れたとき、その子ツクイミノミコトと共に祈祭に使う木綿を植えて、白和幣を作り、大きな手柄を立てたと言います。さらに、この山には、大麻彦命が忌部族を率いて阿波国からこの地に着いて馬から下りた場所が「折居」で、大麻彦命が大麻山に登る際に舟を用い、その際に投げ捨てた馬の鞍と烏帽子が浜の近くで島になり、それが折居海岸の先に浮かぶ烏帽子島と鞍島です。大麻彦命は大麻山に登り、この山に住んでいる鬼を退治し、森を切り開いて麻や綿を植えるなどし、山には大麻彦命が山に登るときに用いた舟が岩になったという岩舟伝説や鬼が住んでいたという洞穴、鬼ヶ城の伝説も残っています。山名はこの山で麻が採れたことによります。
吉原木工所さんの『ボーダー組子』
さて、専用の木製レール(枠)と組子が一体となったのものを「ボーダー組子」と呼び、商品を展開されています。
壁面のしつらえに シャープな組子ライン。
無機質な壁面を上品にしつらえると、空間そのものの質感が高まります。
専用の木製レール(枠)と組子が一体となった埋め込み式の「ボーダー組子」は、これまでにない新感覚の和装飾として、空間に取り入れやすくデザイン開発しました。
伝統文様の織り成すシャープな組子ラインは一般住宅だけでなく、オフィスや店舗にもやさしく溶け込み、引き締まった和モダン空間を創り出してくれます。日本建築のなかで建具職人が組子欄間(くみこらんま)に描いた美しい文様には、「縁起」「四季」「景色」といった、日本ならではの特別な意味が込められていました。
伝統のなかに古人たちがしたためた「モノ・コト」。古き良き日本の姿を、一筋の組子ラインが現代に伝えます。
「麻」に由来をもつ柄がたくさん
ボーダー組子の柄には10種類あるようですが、そのうち4種類が麻に由来がある柄になっています。
※詳細は、吉原木工所さんのページをご覧ください。
施行事例
このボーダー組子を取り付け事例がブログで紹介されていました。
敷居・鴨井がないマンションで、モダンに和を取り入れたいとの施工主が、「ボーダー組子」を採用されたよう。カーテンボックス代わりに採用されたそうです。なるほど!いい!
リビング障子も美しい
吉原木工所さんでは「リビング障子」という商品ラインナップを展開されていて、こちらも、ため息が出る美しさ。
※詳細はこちらのページをご覧ください。
生活に麻を取り入れる
生活に「麻」を取り入れる方法は様々。麻の葉文様の建具を取り入れるのも、その1つ。
「麻の葉文様」の美しさと、日本の木工技術の素晴らしさに感服。ついついご紹介してしまいました。
いつかお世話になります。そのときはよろしくお願いします。
(参考記事)
●赤ちゃん(子供)にヘンプ(麻)を!!
https://asafuku.net/?p=1375
※麻の葉文様について触れています
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