【祝】近江上布・生平職人が誕生。
麻福と多々ご縁いただいております「近江上布伝統産業会館」さんでは、5年前より「 近江上布・生平(きびら) の後継者育成事業 」を開始されています。
近江上布とは、たて糸に苧麻(カラムシ:ラミー)よこ糸に手うみの大麻(アサ:ヘンプ)を用いた伝統工芸の織物です。この技術を保有している方が60~70代の2名のみという状況において、後生に技術継承するために企画されています。
そこで、初年度の募集にて応募されたのが今回のお二人。そして、このたび、正式に近江上布・生平(きびら) の伝統職人と認定され、同協会の職員となられたとのこと。
近江上布のなりたち生平 〜手績み〜
http://asamama.com/omijofu4/ より引用
近江上布の生平は大麻の手績糸を緯糸(よこいと)に使用します。「手績み」とは手で麻の糸を作ることをいい、木綿や真綿のように短い繊維同士に撚(よ)りをかけて糸を紡ぐのではなく、苧と呼ばれる麻の繊維を手で細く裂き、繊維方向に沿って一本ずつ結び目を作らず繋いでいきます。「手績み」は機械化が難しく、多くの手間と時間をかけて作られています。
生平 〜織り〜
近江上布の生平は地機(天びん腰機または腰機とも呼ばれる)で織ります。地機は経糸を腰で引っ張り、その経糸の張力を強くしたり弱くしたりして経糸を開口するという非常に原始的な機です。構造上、とても不安定で他の手機と比べても非常に織りにくく、国内の伝統的な織物の産地でも現在ではほとんど見ることのできない希少な機で織られています。
大麻を用いた伝統工芸の織物は少ない中、こうした気概溢れる若い方々が生業として取り組んでいかれることが、同じ麻製品に携わる者としても嬉しく心強く思います。
また今後重要となってくるのは「安定した需要」かと思います。それも、持続可能な製品値(工賃)での案件であることかと思います。ご理解・ご支援いただけるお客様がいてくれないと事業として継続しません。
私どもも、微力ながら、できることを考えて取り組んでまいりたいと思います。
【近江上布伝統産業会館のWebサイト】
http://asamama.com/efforts/
【ご案内】東京スピニングパーティー2019・共同出店します
昨年に引き続き「東京スピニングパーティー」に本年も 「近江上布伝統産業会館」さんと一緒に参加します。
今年の開催日時は 2019年9月21日(土)&22日(日)10:00~17:00 です。
手芸材料を中心にしたイベントです。 毎回大賑わいのイベントです。ぜひお越しください。
Tokyo Spinning Party 2019
新・東京スピニングパーティー2019
~紡ぐ、染める、織る、編む、組む、縫う。
人から人へ 手から手へ。~
「手織り “Hand Weaving”」
開催日:2019年9月21日(土)&22日(日)10:00~17:00
(WSは20日(金)から開催あり)
会場:すみだ産業会館 (丸井錦糸町店8・9階)
住所:〒130‐0022 東京都墨田区江東橋3丁目9番10号
アクセス:JR / 東京メトロ 錦糸町駅より徒歩1分
入場料(運営協力費):当日販売 各日:1,000円(税込)
◎出店者:日本全国から103ブース
https://tokyo-spinningparty.org/
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