ヘンプデニム生地をニードルパンチ(針パンチ)してみた
さてこれはどうしてしまったのでしょうか??
岡山のヘンプデニム生地(経糸は、坂本デニムさんのエコ染色コットン100%、緯糸(オフ白部分)はヘンプ100%糸(麻60/2)。しかも、シャットル織機を用いたセルヴィッチ:赤耳付き)を、剣山のような針の集まり無数の針で刺したものです。
<参考>【坂本デニムさん】ヘンプデニム生地にみる日本の飽くなき『ものづくり』
https://asafuku.net/?p=4660
緯糸のヘンプ糸がニョキッと飛び出しています。このヘンプ糸が飛び出るのがカワイイというかチャーミングというか..
ボーダーのように針を配置しているので、縞模様なのがポイントです。
これは生地加工のひとつ。ニードルパンチといいます。針を刺して繊維を絡み合わせます。通常はウールとレース生地など、異なる生地を1枚に接合することに使われます。
加工してくださったのは山梨県織物整理さん。富士山のふもと富士吉田市にあります。ハタオリマチのハタ印プロジェクトWebサイトからご紹介。こんな機械です。
生地を大変身させる魔法!「ニードルパンチ加工」
ここからは、山梨県織物整理株式会社さんが得意とする後加工、ニードルパンチ加工を皆さんにご覧いただきましょう!
ニードルパンチ加工とは、剣山のような針の集まりで生地を刺すことで、生地の繊維同士をからませて圧着させる加工技術です。
この加工で生地はさらに大変身しちゃいますよー!実は、ニードルパンチ加工は、もともとは、不織布やパンチカーペットの製造などに使われていた技術でしかなかったそう。
それを、なんと当代の社長である渡辺社長が、服地用の針を使って小型化したのが、洋服向けのニードルパンチ加工の始まりなんだそう!
転載元ページは http://hatajirushi.jp/all/orikou/57。ぜひご一読ください。とっても分かりやすく書かれています。
生地は織り立てたあとの整理加工で、またガラッと変わります。製品をつくるまでには様々な工程がありますが、それぞれにロマンがあります。こちらの『織物ができるまでの工程(http://hatajirushi.jp/process)』も合わせてご覧ください。
この生地を用いたバッグをつくってみたいと企み中です。。乞うご期待。
ヘンプの断熱材もニードルパンチしてもらいました!
実は、ヘンプの断熱材も一緒にニードルパンチをかけていただきました。。それが以下の写真。想像通りフェルトになりました。5㎝程度あった厚さは1cm未満に凝縮!
ちょっと厚めのFRP(繊維強化)シートですね。ヨーロッパのヘンプカーは、こうしたヘンプの薄い繊維シートを用いることが多いです。頑丈な上に、とっても軽いので省エネですみます。また廃棄性・リサイクル性にも富んでます。
こちら、具体的な目的なく加工していただいてしまいましたが、マテリアルができあがってから、具体的に思案するのも楽しいところ。何かアイディアありましたらご連絡ください。
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