1800年代ヨーロッパのヘンプ素材感 ~小鳥は昔から麻の実がお好き~
鳥は麻の実が大好物 ということは有名ですが、鳥はうまく、殻を割って、実だけ食べるんですね。小鳥を飼っている方は常識のことだと思いますが、てっきり殻ごと食べているものかと思いました。
●参考:『麻卵』を想像する ~亜麻仁油とヘンプオイルの比較~
どうやって食べているのだろう?と気になって調べてみたのが以下の文鳥の映像。映像が始まってすぐに粒をクチバシで拾いあげ、うまく殻を割って、実だけを食べています。とっても器用ですね。
しかし、なんて可愛らしいんでしょう~~
◆小鳥が麻の実を好むのは昔からだった
そんな、鳥が麻の実を好むのは、何百年も昔からだったみたいです。ファーブル昆虫記で有名な「ジャン・アンリ・ファーブル(1823年12月21日~1915年10月11日)」氏の著作で言及されていたのでご紹介します。
『ファーブル昆虫記』・・なんとなく聞き覚えがあると思います。著者ノアンリ・ファーブルは南フランスを中心に、昆虫行動研究の先駆者でした。
昆虫だけでなく、植物にも造詣深かったようです。
31歳で博物学の博士号を取得し、昆虫・植物の研究論文を発表するものの、しばらくは経済的には苦しい状況が続いたようです。そんな中、地元の植物に目を向けて、開発したのがアカネ(茜)の根から天然の色素アリザリンを効率的に精製し粉末状の染料にする技術。1860年に3つの特許を取得。この技術でフランス政府から最高勲章も授与され大成功を収めたかに見えましたが、同時期にドイツで合成アリザリンによる化学染料が開発、ファーブル開発の天然アリザリンの需要は減っていったそうです。
まさか歴史的な繊維技術を生み出していたとは!
その後、正解や教育界からの圧力もあり、教壇を降り、教員を辞めさせられる事態があったようです。
1868年、アヴィニョンのサンマルシャル礼拝堂で市民を対象に「植物はおしべとめしべで受粉をする」という原理を説明した事が、礼拝堂という場に相応しくない卑猥な言動として大きな非難を浴びた。参加者のほとんどが女性であったことが問題視されたとされるが、この事件には独学で名を成したファーブルへの妬みや、文部大臣ヴィクトル・デュリュイへの宗教界からの意趣返しの側面[4]もあったとされる[要出典]。結局、政界や教育界からの圧力により、彼は教壇を降りることとなる。教員を辞めさせられると、彼の講義を受けていた生徒たちは置時計を記念に贈呈した(彼の生家に現在も置かれている[要出典])。 [Wikipediaより引用]
政界や教育界からの圧力を受けた経験があって、取り組みはじめたのが『昆虫記』だったんですね。
◆ファーブルとヘンプ(大麻)、1800年代のヨーロッパ・ヘンプ
そんなファーブルでしたから、植物の造詣も深く、ヘンプ、また、リネンへの理解も高かったようです。
◇科学知識少年少女の為に
(アンリ・ファーブル 著、伊藤欽二 訳、日本評論社出版部、大正11年出版)
国会図書館デジタルライブラリーより(インターネットで内容公開)
ファーブルは、翻訳された書中では「リンネル」を亜麻と苧麻を表す言葉として捉え、敬愛する人々を弔うためにエジプトのミイラで麻布を用いることを紹介しています。
大麻を数世紀にわたってヨーロッパで栽培してきた植物として紹介、『強くて嫌な香りを持った、緑の鈍い感じのする小さな花が毎年咲く(中略)手入れの仕方は亜麻と同じで、何れもその木皮と実とを育てるためなのである。我々はその実を、大麻実(おのみ)と言っているのだ。(中略)大麻は、小鳥に取っては、ほんとうに御馳走だろう。』と表現しています。
この当時の認識では、繊維製品としては大麻は強力性のある長繊維の繊維として『丈夫で荒っぽい袋』などの用途で使われていました。対する亜麻(リネン)は、剥いだだけの繊維が大麻よりも美しかったこともあり、衣類の用途には亜麻が優劣でした。
(注)糸紡績の技術が向上することで大麻(ヘンプ)でもキレイな糸がつくれるようになりました。ただ、今となっても、糸の紡績は、ヘンプと比べて、リネンの方が容易く、また、紡績時のロスも少ないです。
亜麻の実も食用に用いる(オメガ3が豊富)ことはできますが、ちょっと小さすぎるから、でしょうか?(亜麻の殻を割った実だけの製品はないですよね・・? 栄養分の違いは、冒頭紹介記事「●参考:『麻卵』を想像する ~亜麻仁油とヘンプオイルの比較~」をご参考ください。)
以上、とりとめないですが、、小鳥も大好き、人間も大好き、麻の実=ヘンプナッツを生活に取り入れていきましょう。。
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