ヘンプの美味しいネルドリップ珈琲でくつろぎの時間をどうぞ。

「健康博覧会」展示終了。悪天候が予想される中、大勢の方々にお越しいただき、ありがとうございました。(詳細→https://asafuku.net/?p=6552

さて、このたび、「ヘンプネルドリップコーヒー用のフィルター販売」を開始します。

いままでは『ねるっこ』本体をご購入いただく必要がありましたが、気軽にヘンプのネルドリップをお試しいただきたい想いから、製造販売元の富士珈機(株)さんにお願いして、単体販売ができることになりました。

*ヘンプネルドリップとは?

生地、とくに、起毛したネル生地で抽出するコーヒーです。通常は「紙」で抽出することが多いコーヒーですが、この布を用いることで、より珈琲の旨味を抽出することができます。

より焙煎した珈琲豆の旨味(香り)成分が抽出されます。色は琥珀色。麻福ヘンプ布のフィルター効果でキメこまかく液体に抽出されるため、とってもまろやかな味になり、酸化しにくく時間がたっても苦くなりません。

一般的なペーパードリップとの試飲試験(同じ粉を用いて飲み比べ)では、ほぼ全員ヘンプネルの方が美味しいとの評判です。ぜひいつもの抽出方法と比べてください。

そんなプロジェクトは、昨年11月にご紹介した下記ページでご紹介しました。ぜひ改めてご一読ください。

◆【協力依頼】日本の”ネルドリップコーヒー”文化に麻を。
https://asafuku.net/?p=6193


珈琲のプロ達が集まり企画し、検証し、たどりついた究極のヘンプ・ネルドリップフィルターをお試しください!!

 

◆珈琲豆とヘンプの共通点。珈琲が抽出されるまで。

ところで、焙煎した珈琲豆の中をみると、6角形のハニカム構造をしているそうです。

コーヒーの生豆を焙煎すると、水分が蒸発し細胞壁が残ります。この細胞壁の形状がハニカム構造・・・・そう、麻の葉文様 なんです。

麻の葉文様

その壁はベトベトしているようで、このベトベトしているのが珈琲の旨味成分となる油分(アロマオイル)。”カフェイン”や”クロロゲン酸”という香りがこのベトベトの中に含まれます。

「栄養成分ブレンドコーヒーの手引き」より引用 http://d.hatena.ne.jp/coffees_for_healthy_life/20130821

この珈琲豆のハニカムを構成する細胞壁を広げてみると、1人前・約10gでなんとテニスコート1面くらいに拡がるそうです・・

この表面積の広さがあるからこそ、珈琲の旨味成分以外の不純物も含まれてしまいます。そこで、不純物を適度に取り除くことで雑味を出さないような抽出方法が必要となります。

一番主流なのがペーパーフィルター。ただ残念ながら、このせっかくの油分を吸着してしまいます。

 

◆珈琲豆とヘンプの共通点。珈琲が抽出されるまで。

さて、ヘンプフィルターに焙煎した珈琲豆を入れ、お湯を注ぎ入れます。

「コーヒーの抽出理論 」より引用

ハニカムに沿うよう、こんなイメージでお湯が浸透していきます。お湯が粉に吸い込まれて水蒸気となり、ぐっと膨らんでいきます。(麻畑から麻がどんどん育ってくるイメージですね。)この水蒸気がハニカム構造の壁に付着している旨味成分(アロマオイル)を捉えます。これを「蒸らし」の工程といいます。

次に、一気にお湯を流して珈琲豆の旨味を抽出します。ここではお湯を繰り返し通過させることがポイントとなります。お湯を流し続けて、ハニカム構造の細胞壁の旨味成分を溶かし出すようなイメージです。これを「流下」といいます。

ハニカムのサイズは約0.01mm(10㎛)くらい。とても小さいです。

ヘンプ素材の良さは、その多孔質性。その繊維は、天然素材イチとも言われる小さな穴で構成されています。

ヘンプ繊維の拡大図。この目盛りが2マイクロメートル(㎛)。 PM2.5の2.5は2.5㎛のナノ粒子ですから、それ以上の穴が確認できます。

この微少なヘンプ繊維のフィルターが、麻の葉文様(ハニカム構造)にひそんだ珈琲の旨味成分だけを巧く抽出します。しかも、従来のネル生地と製法を変えて、より生地の厚みをもたせている分、フィルター効果がさらに高まり、珈琲豆の不純物を取り除きながら、うまみ成分だけを均等に抽出することに成功しました。

 

ここで、ヘンプネルドリップフィルター企画開発者の珈琲美美(福岡県博多市)故森光さんの言葉を紹介します。ヘンプのネルドリップの意義をご確認ください。https://asafuku.net/?p=6193 より。

コーヒーの究極は、ネルドリップ。

なぜ、ねるっこを作ろうと思ったのか?美味しいコーヒーを突きつめると、ネルドリップにいきつくんですよ。

(中略)

美味しいコーヒーコーヒーは、澄んでいます。(中略)コーヒーも不純物が多いと濁ってしまう。けれど適度なオイル分は残したい。なぜならコーヒーの命である香りは、オイル分にしか溶け込まないから。これらの条件を充たすのが、ネルドリップ抽出なのです。

これまで研究を繰り返してきた結果、放物線状を描くネルで熱と重力にまかせていれるのがいちばん素直なコーヒーになるというのが私の持論。一枚のネルドリップは、お湯をおとした中央と端っこに時間差が生まれるため、ゆっくりと全体を蒸らしながら点滴します。一方、ねるっこの場合、お湯がコーヒー粉の全面におちるため、蒸らしと流下が同時にすすむ。そういう意味では、わたしたちコーヒー屋にとっても、ねるっこは未知の領域だし、ネルドリップの革新といえるんじゃないかな。自家焙煎店においては、ポットと手でいれるよりも再現性が高いので、焙煎技術を磨く助けにもなるでしょう。

ネルドリップは、日本のお茶文化とも通じる世界観があると思います。茶人・千利休の言葉に「叶うはよし、叶いたがるは悪し」とあるように、この世には自然界の法則というようなものが説明はできないんだけど確かにある。

(中略)

一介のコーヒー屋として、最終的には家庭のコーヒーを美味しくしていくのが目標です。これまで専門店の味という印象が強いネルドリップでしたが、ねるっこができたおかげで誰でも簡単に美味しいコーヒーがいれられるようになった。共働きや子育てなどであわただしくても、美味しいネルドリップコーヒーを飲みたいという愛好家を助ける日常の道具として、もちろんプロの道具としても十分に応えてくれるねるっこが拡がっていけば嬉しいです。

ヘンプネルフィルター部分の記述を書き出します。

 理想的な抽出は、外側の起毛による蒸らしと流下によって成立するとの持論を持つ森光さんによると、「ヘンプは、蒸らしの時は少量の水分で繊維が膨張し、毛が生地に張りつく。逆に流下では繊維が立ち上がる。水門の役割を果たして、抽出液が均等に流れるのを助けてくれます。」

(中略)

水にさらされるほど丈夫になり、汚れ落ちもいい。オイル分の塩梅もほどよく、「ヘンプはネルに適している」と森光さんも太鼓判を押す。「ネルの形も大事。必要最低限の湯で滴下するためには、湯をぎりぎりまで溜められる羽釜のような放物線がいいんです」
実験を繰り返し、細部まで妥協しない究極のネルフィルターが完成した。

 

寒い日が続きますが、、ゆったりヘンプで珈琲を入れて、心温まる時間を過ごされませんか。

◆ヘンプで美味しいネルドリップ珈琲を。手付きネルフィルター
https://asafuku.jp/SHOP/A0186-1.html

 

 

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