ヘンプ織物の製造風景について。マーガレット(3wayストール)生地から考える。
7月に販売して、すぐに完売御礼となりました「ヘンプ・マーガレット」を再入荷しました。今年はヘンプ100%にチャレンジ。よりパワーアップした素材になってます。
小さく折りたためるので、持ち歩きにも便利ですよ。クーラーなどのちょっとした寒さ対策に、UV対策に。
◆マーガレット って?
日よけ、冷房よけに便利な3wayのストールです。着るとボレロ、首に巻いたらストールとしてお使いいただけます。
スナップボタンを左右に3箇所ずつ付けており、用途に応じて便利にお使いいただけます。
細いヘンプ糸を粗く織りたてました。使い込むとガーゼみたいな触り心地になります。麻特有のシャリ感も涼しげです。
たたむとコンパクトになるので、バッグに入れてもかさばりません。
色は3色+藍染濃淡の合計5色になります。べんがら、また、天然藍染めで手染めしました。べんがらは、UVカット効果を高め、また、紫外線にあたっても色あせしません。一方の、藍染は、防虫効果を高め、身体を癒やすものとして伝統的に使われてきました。
とくに、これからのシーズン、クーラー対策にとても喜ばれています。1枚あるだけで、ずいぶんと違うとのお声多数です。ぜひ一度お試しくださいね。
◆ヘンプ織物の製造工程について
今回の生地は、奈良の織元さんに手がけていただきました。
経糸にヘンプを用いることは、製造上ハードルが高く、まずは慣れているリネンを経糸に、昨年までは緯(よこ)糸にヘンプをもってきました。
満を持して、今年は、経糸×緯糸ともにヘンプを用いることに。ヘンプ素材を普段使わない織元さんとは、少しずつ段階的に取り組んでいくことが多いです。
円柱状のビームに巻きつけたヘンプ糸。経糸に使用する分です。シルクみたいな光沢感が出ています。
織機を動かすまでには、この1本1本の経糸を「綜絖(そうこう:糸を通す穴のあいたワイヤー)通し」して、「筬(おさ)」という細い間に1本1本意図が絡まぬよう糸を通していく作業が必要となります。「経(へ)通し」と呼ばれる工程です。
「綜絖通しのイメージ画像」
しかも糸が弱くて切れてしまったり、太さが一定でなかったり、すると織機が止まってしまいます。その都度、糸を結んだり、織機の調子整えたりする必要が出るために手間暇がかかります。織元さんが、あまりヘンプをやりたくないのは、慣れていない糸は、どれくらいの手間がかかるか分からない、織り上げられるかも分からないため、あまりやりたくないことでもあるんですね。
今回、いまは少ないシャットル織機でゆっくり織りたてていただきました。実際の織りたて模様をご覧ください。糸への負荷(テンション)が少なく、織り上がった生地もふっくら仕上がりました。
◆再入荷・出荷開始は8/26(月) 。先行予約特典。
ヘンプ100%になった分、少々コストが上がってしまいました。そのため、販売価格を以下のとおり値上げいたします。
●べんがら手染め ・・ 4,200円 → 5200円
●藍染 ・・ 4,600円 → 5,500円
ただ、欠品期間も長かったので、先行特典として昨年までの価格で予約販売させていただきます。ぜひご利用ください。
▼▼▼ お求めは以下のページで ▼▼▼
http://asafuku.jp/SHOP/A0135-1.html
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