自分で手づくりした「麻糸」で行う「背守り」

麻糸博覧会http://asaito.org/)では、素敵なお庭を傍にした茶室にて行うワークショップを予定しています。

プレイベントでは「麻糸績(う)み糸講座(体験講座&アドバンス講座)」と「背守り」ワークショップを予定しております。

どちらか一方でも参加可能ですが、オススメは「自分で手作りした麻糸で行う背守り」はいかがでしょうか。2つの講座に参加いただくことで実現可能です!

 

■背守りワークス(講師:こうのさちこ)

糸の原点は衣の原点。日本の麻(精麻)からつくる麻糸づくりをしてみませんか。講師の こうのさちこ さんからのご案内文です。

国産の大麻糸を使い、麻柄をお手持ちの服、又はこちらでご用意した生地に縫いとります。生地に縫われたものは「背守りタグ」としてお好きなお洋服に縫い付けてご使用下さい。

《背守りとは》
こどものひとつ身の着物には縫い目がなく、そこから魔が入るのを防ぐ為に「縫い目」を様々なかたちで施した、母から子へ無事を祈った御守りです。
現代に於いてはTシャツなど、大人もこどもも関係なく縫い目のない衣類が多くあります。払い清めの意味をもつ大麻の糸で魔を払う縫い「目」を施してみませんか?

背守りは、木綿糸が多く使われてきたようです。1本の糸から手作りして、手刺繍することが何より子供への想いを込めた証になるのではないかと思います。

・所要時間:30分
・受講料:1,500円

※糸績み体験で作った糸を、そのまま本ワークショップでもお使いいただけます。その場合は、背守りワークショップは500円引きの1,000円とさせて頂きます。

※また、こうのさちこさんは、12/2(土) 10:00~12:00 で「麻糸績み講座 アドバンス講座」を開講予定です。日本古来の大麻を継承する会・基礎講座1、2を受講済みの方を対象とした「麻裂き」の手技をお伝えする講座とのことです。詳細は、こちらのページhttp://asaito.org/?page_id=29)をご覧ください。

(以下、背守りに関する補足引用。『糸と針Book(文化出版社)』オススメです)

縫い目の力でわが子を守る、[祈りの背守り]

かつて、縫い目には、魔を寄せつけない不思議な霊力があると考えられた。布を剥ぎ合わせる大人のきものには背縫いがあるが、産着や、小さな子供が着る一つ身のきものには、背に縫い目がない。そのため、背守りや守縫いと呼ばれる縫い目が必ず施された。古くは決まった数と形に針目をすくい、やがて多彩な飾り文や押し絵細工が背を飾った。

(中略)

明治以降、針仕事は婦女子のたしなみとなり、背守りの縫い方は女学校の教科書にも取り上げられた。祈りの形は次第に装飾性を増していくが、豊穣を象徴するざくろ、霊力を持つと信じられた蝶、食べ物に困らないとされるねずみなど、わが子の無事と多幸を願って、母が意匠に込めた思いは変わらない。

糸と針Book(文化出版社)より
※ぜひお求めください。

■麻糸績み体験講座(講師:柳町てる子)

国産の大麻繊維(精麻)を用いた麻糸の手作り講座。初心者でも参加可能です。

こちらが、国産の麻繊維=精麻です。この繊維を用いて糸にします。実は、収穫した麻から、この精麻の形態にする工程も大変です。

ご関心ある方、ぜひ下記ページをご覧ください。

◆「精麻加工」について
https://asafuku.net/?p=5670

麻糸づくりは、まずこの「精麻」が仕立てられて初めて作ることができます。

この精麻から良い糸にしていくにも、様々な工程があります。たとえば、「打った麻」「てがらみ」「麻さき」など。(地域により異なります)

精麻を細く裂いただけでは良い糸はできない、のですね。

今回は、それぞれの工程がわかる原物見本もお持ちくださり展示していただけるとのこと。講師の解説と併せて、ぜひ知っていただければと思います。

・所要時間:20分〜30分
・受講料:1000円 (材料費込み)

※一部時間帯を除き随時参加可能。当日ご相談ください。

ドキュメント映像【からむしと麻】と併せてご覧いただくと、もっと理解が深まりますよ!!! ぜひご検討ください。

◆『からむしと麻』上映。麻糸づくりの原点をたどる
https://asafuku.net/?p=6441

 

その他、イベント詳細は、以下Webサイトをご覧ください。

★麻糸博覧会(プレ開催)Webサイト
http://asaito.org/

◆「麻糸博覧会」Facebookイベントページ ※ぜひチェックお願いします。
https://www.facebook.com/events/297644844079487/301660357011269/

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