麻弦の百々手式 で五穀豊穣願う(大麻比古神社にて)

昨日4/30、鳴門市の大麻比古(おおあさひこ)神社で「百々手式(ももてしき)」が開催されました。

五穀豊穣願い、的射抜く 大麻比古神社で百々手式(徳島新聞4/30)
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五穀豊穣願い、的射抜く 大麻比古神社で百々手式(徳島新聞 4/30)

五穀豊穣願い、的射抜く 大麻比古神社で百々手式 弓矢で的を射て魔よけや五穀豊穣を願う「百々手式」が29日、鳴門市の大麻比古神社であった。
射手を務めたのは、弓馬術礼法・小笠原教場(神奈川県)の門下生15人。男性は鎌倉時代の武士が正装とした直垂、女性は平安貴族の水干姿で参集殿に登場した。

「百々手式始めませい」の掛け声を合図に5人ずつ3組に分かれ、一人1手(2本)ずつ矢を放った。30メートル先の的に次々と命中し、「当たりにて候」という声が会場に響いた。

百々手式は、鎌倉時代から続く武士の儀式。10人の射手が10手ずつ、計100手の矢を射ることからこの名前が付いたとされる。

百々手式について

「百々手式」は、弓矢で的を射て魔除けや五穀豊穣を願う武士の儀式で鎌倉時代から続くそうです。

昨年も開催されていまして、参加された弓馬術礼法小笠原流31世小笠原清忠宗家の長男「小笠原清基」様に掲載のご了承をいただきましたので、下記ブログ紹介いたします。

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徳島 大麻比古神社 百々手式1
徳島 大麻比古神社 百々手式2

ブログより一部ご紹介いたします。是非ブログをご覧ください

①百々手射手の前に 蟇目(ひきめ)による奉射が執り行われます。この時に使用される矢は特別で、矢を射放つと風を切り音を発します。

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②3組に分かれての奉射が行われます。百々手式は本来 10人の射手が10手を射るそうですが、時間の関係上、現在は略式として射手の数を増やし一人一手となっているそうです。

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③前の射手より順次、雨垂れのごとく射放されます。各支部で稽古を積み、呼吸に合わせて所作を行いタイミングも合わされるそうです。

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麻弦のこと

ところで、和弓の弦の原料は強靱な大麻繊維が使われてきました。最近はケブラーなどの合成繊維が多いようですが、弓に優しいのは麻弦。

麻・弓弦
(出典・参考)「麻弦」について

今回ご紹介させていただきました小笠原清基様でも「麻弦」を使用されているようです。ただ、産業用品種に品種改良された大麻が使用されているせいか、最近は強度が弱く、切れやすくなったように感じていらっしゃるとのことでした。

大麻比古神社について

また、阿波国一宮で忌部族ゆかりの名神大社「大麻比古神社」での開催というのも素晴らしいです。

大麻比古神社」の神紋は[麻の葉]。日本の生活産業や祭事の根幹をなす『麻』を神格化したのが[大麻比古神]で、それは畑作の一つとなる麻の神様であり、農業・産業神の一つでもあります。(阿波世界農業遺産より引用)

大麻比古神社」を感じていただく映像として下記ご紹介。是非息吹を感じてください。

 来年こそは

やはり、写真・映像では実感湧きません。来年の「昭和の日」こそは、大麻比古神社の「百々手式」に参加して五感で感じてみたいと思いました。

ASAFUKU(麻福):http://asafuku.jp/ 

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