[アメリカ]2017年の麻畑は約9,447ha。前年の約2.4倍。

アメリカの産業用ヘンプ(産業用大麻)の今年の栽培面積について、先日末に発表あったのはご存知でしょうか。アメリカ産業用ヘンプ推進の非営利組織「VoteHemp」が発表してます。

主要なポイントはというと、、

・アメリカ19州で栽培開始。その規模は1エーカー(約0.4ha)から7,500エーカー(約3,035ha)。 ※ha=ヘクタール

・19州全体で 23,346エーカー(9,447 ha)。2016年の9,770エーカー(約3,953ha)と比べると 約2.4倍。

・ヘンプ研究を行っている大学等機関は32。

・栽培免許保有者 1,456人。


※(注意)数値を発表しているVote Hempは2000年に設立された非営利団体です。低THCの産業用ヘンプ振興を目的にしておりますので、上記数値にはTHC目的(医療用・嗜好用)の数値は含まれていない、と思います。(が、明確な記述を見つけられなかったので、どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、御連絡お願いします。)


2014年2月、オバマ大統領のときでしたが、連邦政府レベルで、研究目的でのヘンプ栽培を合法化しました( the 2014 U.S. Farm Bill, Section 7606)。その後、着実に拡大傾向にあるようですね!

◆(参考)[アメリカ]産業用大麻の研究目的での栽培が可能に( the 2014 U.S. Farm Bill, Section 7606の話。)
https://asafuku.net/?p=388

 

アメリカ・ヘンプ製品市場も急拡大中です。

◆(参考)アメリカのヘンプ産業状況(市場規模、輸入統計など)を眺めてみた
https://asafuku.net/?p=3460

 

アメリカは、医療用や嗜好用も拡大中です。ヘンプ製品市場の拡大が追い風ですので、これからも急拡大していくことでしょう。

トランプさん、『日本も麻を研究せー』とキツク命令してくれんでしょうかね・・・(こうして開発される日本の技術は、きっとアメリカのヘンプ産業発展に貢献するハズです・・)

 

■ヨーロッパのヘンプ栽培面積

先日も少し紹介しましたが、2016年で33,300haです。アメリカの3倍以上。とくに、この数年の伸びが凄いです。

EUのヘンプ耕作面積(2016)  ※クリックすると拡大します。

◆(参考)ヨーロッパのヘンプ栽培面積は、この3年間で約2倍!!
https://asafuku.net/?p=5564

 

なにせ、この規模です。一夜にしては追いつけませんね。週末、お時間あるときに、改めてご覧ください。。

◆(参考)【HempFlax社】大規模麻畑の収穫映像を拝見して。。
https://asafuku.net/?p=6280

 

■日本は、、

過去の記述を引用します。なかなか厳しい状況が続いています。

ご存知のとおり、戦前は日本は麻大国ともいえ、日本中いたるところで栽培され、精神的にも、実生活においても欠かすことができない植物でした。

昭和9年(1934年)ころは約1万haほどあったそうです。比較するのもおかしいですが、ヨーロッパの1995年ころと一緒ですね。(『大麻の研究(昭和12年:1937年)より転載)

戦後、GHQ政策により一気に禁止され、大麻取締法が制定され免許制に移行されたあと、栽培は再開され昭和29年には6,000ha目前まで戻ったのに[(参考)【重要】日本のヘンプ栽培に関わる法律的な解釈について。https://asafuku.net/?p=4678]、、、、昭和30年(1955年)ころから劇的に減少していきます。(厚労省の資料)

日本での麻栽培は、神道を中心にした日本の伝統的な需要(手仕事中心)に応えるかたちで行われています。ただ、工業的な観点でみると、麻原料がほとんどない日本においては、高い輸送費をかけた海外原料に頼らざるを得ずの状況です。

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