1200年続く麻の伝統を「五感」で感じる。GWは「神戸(ごうど)の火祭り」へ。

ヘンプ(大麻草)は、日本人の生活文化だけでなく、精神感にも深く根付いた植物です。日本のお祭りにも大麻草を欠かすことはできないのは、皆さまご存じのとおりです。

本日は1200年続く岐阜県の神戸町(ごうどちょう)で開催される「日吉山王祭り(重要無形民俗文化財)」をご紹介いたしたいと思います。

◆「日吉山王祭り」とは??

例年の5月3日(試楽)・4日(本楽)、岐阜県の神戸町(ごうどちょう)の日吉神社で「日吉山王祭り」は開催されます。

神戸山王まつり 概要

神戸山王まつり 朝渡御
神戸の日吉山王まつりは、日吉神社の5月3日(試楽)・4日(本楽)の例祭である。なお、明治初年までは卯月(4月)二ノ申の日に、平成6年までは4月13日・14日に行われていた。

この祭りは、数多くの行事・儀式によりなっているが、その中心は山王七社の七基の神輿の渡御であり、具体的には4日午前0時からの朝渡御と午後5時からの還御である。特に松明に囲まれた朝渡御は有名で「神戸の火祭り」とも言われている。

神輿の渡御の際には、絶対に止まらないで全力疾走し、走りながら途中で担ぎ手が替わるなど、他の祭りではあまり見られない特徴を持っている。

祭りの起源については諸説あるが、伝承によると源頼朝が建久年間(12世紀末)に社領を寄進し、七基の神輿を奉納したと伝えられている。

今の神輿は七基とも貞享4年(1687年)に製作されたものである。これらは、日吉神社境内に納められていたが、文久年間(19世紀中)以後、各町内が保存管理するようになった。

祭りの次第は、貞享4年に整備改正、明治5年(1872年)に一部変更され現在に至っている。

なお、この祭りは「神戸山王まつり」として、昭和53年(1978年)7月19日付で、岐阜県重要無形民俗文化財に指定されている。また神輿七基も、神前の百八灯明台一対とともに一括して昭和36年(1961年)6月19日付で、岐阜県重要有形民俗文化財に指定されている。

公式Webサイトより引用]

このお祭りで最も大切なのが「神戸の火祭り」との異名をとる程の『たいまつの火』です。

映像をご覧ください!!


拡大して見る→https://www.youtube.com/watch?v=KBGMyn2Zh0g

このたいまつに火をともす目的は、神様をお迎えするため。神様をお迎えするからこそ、たいまつには大麻草(ヘンプ)を用いてきました。

ちなみに、お盆時期には、先祖をお迎えするために火を焚きますが、これも大麻草のオガラです。日本人の生活様式には、いまも大麻草が使われています。

お盆の迎え火はヘンプ(大麻草)の幹

とくに、「神戸の火祭り」では、全力疾走で止まることが許されません。担ぎ手が走りながら替わるなどの行為もある位。他の祭りでは見かけませんよね。そこで使える松明(たいまつ)の条件を考えても大麻しかありませんでした。軽くて、長くて、また良く燃えるのが、大麻のオガラの特徴でもあります。

神様を迎える精神的な意味もあり、さらに、実用性を考慮しても大麻以外には考えられない訳です。

岐阜県神戸町で栽培された麻幹(オガラ)。祭りを目的としているため、たいまつに使われない部位(茎の表皮:繊維部分など)は破棄される。

神戸町の麻幹(オガラ)たいまつに火を灯す様子

 

◆麻栽培の危機

ところで、「神戸の火祭り」において、過去2回存続の危機があったそうです。オガラが入手できない事態です。

(1回目の危機)
1点目は戦後GHQによる栽培禁止です。戦中まではどこでも手に入った麻が、戦後突如として栽培禁止となったことに起因します。それまでは普通に入手できたオガラが、突如として入手できなくなってしまいました。

祭りを続けるため、町民は栽培免許を取得しオガラを採取することにしました。まさに町を挙げて、このお祭りを守ってこられました。

戦後の大麻栽培状況は複雑すぎる状況になっていることは、皆さまもご存じのところと思います。そんな中でも、伝統を絶やすことなく、栽培を続け、現在に続けてきた熱意には、ただただ感服いたします。

(2回目の危機)
2回目の危機は数年前。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、このお祭り用に栽培している麻の葉が盗難される事件が発生しました。これを契機として、翌年、栽培自粛せざるを得なくなったそうです(実質、栽培禁止)。

この事態では、町民と議員が主体になって当局を説得し、かろうじて再開に至ったそうです。ただ、その代償として管理強化されることになったそうです。それまでは柵すら設けていなかったのに。。

たった1つの浅はかな事件で栽培禁止まで至ってしまう、、のが現在の日本の麻栽培状況です。

 

◆日本の麻。精神的作用成分について・・

ところで、大麻草で、しばしば問題とされる薬用作用。精神的作用・薬用効果を与える成分をTHCといいますが、そもそもTHCは花穂と葉にしか含まれません。なので、大麻取締法の対象部位は花と葉のみであり、茎や種子の利用は大麻取締法対象外です。

日本では都道府県知事の認可を受けることで大麻草の栽培をすることができます。例えば、日本で最も麻栽培が行われている栃木県ではトチギシロという全くといっていいほど薬用成分が含まれていない品種を用いています。薬用成分が含まれないよう品種改良を重ねたものです(1982年~)。

たとえ、こうした麻の葉を燃やして吸引したとしても精神的作用はありません。精神作用をもたらさないので、栃木県では国道沿いに柵もなく大麻が栽培されています。

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栃木県鹿沼市の大麻畑(国道沿い)

その昔は、栃木県でも盗難事件はしばしばあったようです。ただ、盗んだ人も精神的作用を感じられないので、そのうち盗難事件は減少したよう。

こういった基本的なことさえも、正しく世の中に伝わっていないのが日本の状況です。生活者も役人も。都道府県単位の認可制なので、県によって見解が異なる。また、国レベルにおいても省庁によって見解が異なる、、なんてことがザラにあり、なかなか足並みが揃わない状況です。

管理する側の役人側でもレベル感はあります。全く何も知らない方もいますが、麻博士のように詳しい方もいらっしゃいます。麻の有用性を理解し、麻栽培を拡大できるよう取り計ろうと動いていらっしゃる方も大勢いらっしゃいます。

ただ、ただ、、麻の葉泥棒のような「法令違反を行う者たち」のおかげで、そうした方々の努力が台無しになってしまうことが あまりに多すぎる・・。事件があるなら、重箱の隅をつつかざるを得ない。その役人の気持ちも分かります。

あまりにもったいないですよね。日本が誇るべき伝統まで失いかねる事態まで引き起こしてしまうのは。また、産業的にも、農業的にも、エネルギー政策的にも価値のある大麻の活用可能性が、軽率な行為でつぶされないよう、法令違反・乱用には反対の意を改めて表明したいと思います。

岐阜の麻は?栃木と比較して・・

神戸町の麻もトチギシロ同等にTHCは全くというほど含まれていない、とのこと(「無毒大麻」という表現もされます。岐阜県のTHC基準は0.25%以下で世界的な基準は0.3%以下より厳しい。)。しかも、栃木県と同じよう、岐阜県にはTHCを測定する機関があり、その安全性を客観的に証明するよう努めています。

岐阜県の伊藤秀光議員の議会質問では、岐阜県の大麻は「トチギシロ」と同等の安全性を保っている、と担当課の課長が答弁もしているそうです。

 

◆5/4(祝)は、神戸の火祭りに合わせて、日本麻協議会(シンポジウム)へ

(前置きが長くなってしまいました・・)

この「神戸のお祭り」に合わせて、日本における麻栽培の現状、その産業的な可能性を考えるイベントが開催されます!

日本麻協議会(シンポジウム)』・・今年で2回目になります。麻福でも協賛させていただいております。

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第2回 日本麻協議会シンポジウムのご案内
【日 時】5月4日(水) 午後1時~4時(受付開始12時30分)
 
【場 所】神戸町中央公民館(岐阜県安八郡神戸町神戸1203番地)
 
【定 員】600名  【参加費】500円(前売り・当日チケット有)
 
【願 い】
 多くの伝統文化を支え、そして循環型の資源として期待される日本の麻。
 しかし、濫用薬物としての悪いイメージにのみ社会が囚われている影響で、衰退の一途をたどっており、このままでは、大切な伝統や貴重な遺伝資源が絶えてしまいます。
 このシンポジウムを通して、濫用防止の手立てを講じた上で、麻の伝統並びに資源としての日本の麻を、より良い形で後世に継承するため全国規模の具体的な運動が始まるようにしたいと思います。
(ここで言う麻とは、アサ科アサ属の草本のことを言います。)
【テーマ】
 大切にしたい日本の麻とその文化:守り活用していくために必要なこと
◎基調講演「産業用大麻への期待と困難」
 一般社団法人北海道産業用大麻協会代表理事 菊地治己氏
 
◎シンポジウム「日本の麻栽培を再興するための具体的手立て」
 
 《登壇者》
 
  ①大麻博物館館長  高安 淳一 氏
 
  ②一般社団法人伊勢麻振興協会代表理事 松本 信吾 氏
         
  ③麻布大学環境経済学教室教授 パトリック・コリンズ 氏
 
 スーパーバイザーとして
  ○日本麻振興会理事長 大森由久氏
 
  ○その他、麻栽培に関わる有識者の皆様

基調講演は、北海道にて産業用大麻の普及拡大を志しておられる菊地治己さん。北海道の状況と合わせて、日本・世界の麻状況をご講演されます。

【北海道の状況については、以下ご参照ください。】
・北海道ヘンプネット(一般社団法人北海道産業用大麻協会)
http://www.hokkaido-hemp.net/
・TV番組(けいざいナビ北海道)
http://asafuku.net/?p=3505

大麻草の、伝統的、また、持続可能な発展(主に産業面において)を知的に話し合い、正しい麻の知識を世の中に発信していくための施策を考える場になります。

「神戸の火祭り」で1200年の歴史伝統を”五感”で感じながら、「日本麻協議会シンポジウム」で麻の文化を守り、拡げていくための方策を考えてみませんか。 当日参加可能、とのことですが、ご心配であればチラシに記載ある連絡先にお問合せください。

 

..最後になりましたが、神戸町のお近くには「関ケ原」があります。関ケ原合戦跡地はじめ魅力的なスポットがいっぱい。ゴールデンウィークのお出かけ先としても、いかがでしょうか。

◆関ケ原観光Web
http://www.kanko-sekigahara.jp/jp/index.html


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