『ヘンプは蒸れずに暖かい』・・独自の快適性について考えてみました

「麻」というと夏のイメージがついてまわりますが、実際、「ヘンプ」は暖かいという感覚をおもちの方も大勢いらっしゃるかと思います。

蒸れずに暖かい ・・・・ これこそ、他の素材にはない、ヘンプ独自の快適性だと思っております。

これはなぜか? 下記のとおり(仮説も含めて)まとめてみました。長いですが、お付き合いください。


1.空気の層

ヘンプ繊維の特徴は多孔質性にあります。多孔質性とは、繊維にたっくさんの穴(空洞)が空いているということ。ヘンプはどんな繊維よりも多孔質性にすぐれているといわれています。

穴がたくさんある、ということは、そこに「空気」が溜まります。ヘンプ繊維は「空気でできた繊維」とも言い換えられます。

ヘンプ繊維の拡大図をご覧ください。穴が無数に空いているのが何となく分りますでしょうか?

写真中の目盛りは 2μm(マイクロメートル)です。1マイクロメートルは、1000分の1ミリメートル(0.001ミリメートル)。髪の毛の直径が80~100μmくらいなので、その40分の1くらいです。

ちなみに話題の「PM2.5」 の2.5は 2.5μm です。その小ささが伝わりますでしょうか。

ヘンプ繊維(拡大図)

で、「空気」が流れることがなぜ保温につながるか?

これは、空気の熱伝導性にあります。空気の熱伝導率はとっても低いのです。

空気の熱伝導率は0.0241 といわれます。ほかの素材はどうでしょうか?高いのは「鉄」=83.5 です。鉄を触るとヒヤッとしますよね。これは熱の伝導率が高く、手の体温が奪われて鉄の方に吸われてしまうからです。

衣料品の素材の熱伝導率は下記のとおり。

・羊毛     0.37
・ナイロン   0.38
・絹      0.44
・綿      0.54
・レーヨン   0.58
・麻(リネンorラミー)  0.63

対する 空気が 0.0241ですから、空気の熱伝導率の低さはダントツです。ダウンジャケットが暖かいのは、ダウンの中綿にたくさんの空気の層ができるからです。

ただ、あれ?「麻」の熱伝導率の高さが気になる方がいるかもしれません..麻シーツ、夏にはヒヤッとして気持ちよい感覚をおもちだと思います。

暖かいとか、ヒヤッとするとか、、どちらでしょうか。

 

 2.織り組織 と 編み組織 

これは生地が 織っている生地 か、編んでいる生地 かで変わってくると思います。

織り生地は、シャツやシーツの生地を想像してください。緯(よこ)糸と経(たて)糸で構成されるので生地の厚さは糸の太さと同じとなります。したがって、繊維の熱伝導率の高さがそのまま活きてヒヤッとする感覚になります。

対して、暖かいと感じる方が多いのが編み生地です。手袋、靴下、Tシャツ、、あるいは、おばあちゃんのセーター編みを想像してください。  

編み組織

糸が重なり合うようになるので、その分、生地の厚さ=空気の層ができます。

1本1本の麻繊維の熱伝導率は高くとも、、多孔質性に優れたヘンプ繊維が折り重なることによってできる空気の層が、麻繊維1本の熱伝導率を上回るほどの保温性につながると考えております。

 

3.吸汗速乾性が優れる

無数の穴がたくさんあるヘンプ繊維は、吸汗速乾性にもすぐれます。

これは「毛細管現象」によります。小学生のときに勉強した現象です。

毛細管現象

毛細管現象

植物が、重力に負けじと水を吸い上げるのは、根の多孔質性(穴)で水分を吸収しているのです。穴がたくさん空いているほど、その吸収のスピード(吸水性)も速くなるようです。

これと同じ現象がヘンプ生地では起こります。身体から放出される水分(汗)を、ヘンプ生地の穴で、すみやかに吸収します。

そして、吸収された水分は、どんどん生地上で拡散します。

水滴拡散のイメージ

水滴拡散のイメージ

水滴が拡散されるのが早ければ早いほど(いいかえると、繊維の穴が多ければ多いほど)・・・水の蒸発(乾燥)は早くなります。つまり速乾性が高まります。

冬でも、身体から放出される水分(汗)は多量です。この水分が乾燥されずに溜まっていると、、水に濡れた衣料品を着用しているようなもので、、じわじわ身体の体温を奪い、肌が冷えてきてしまいます。 冬に悩まれる方が多い「足のしもやけ」も、こうして発生するようです。

保温性の高い衣料品は世の中にゴマンとありますが、吸汗速乾性がないと、蒸れてしまって、いま述べたような逆効果につながることにもなってしまうのです。

ヘンプ生地は、身体から放出される汗をすばやく吸水・速乾。その後は、空気の層で包み込みます。

 

4.まとめ

まとめとして、ヘンプを編み状の製品にしたときの効果は下記のとおりです。

ヘンプ靴下の調質性

ヘンプソックスの保温性

ヘンプ編み生地でできる空気の層が、身体の熱を閉じ込め、冷たい外気から身体を守ります。冬も身体から放出される汗も、ヘンプ生地が素早く吸水、そして、拡散し速乾します。

しかも、麻福の靴下で使っているヘンプ糸はとても細く、従来ソックスなどで使われてきたヘンプ糸の半分くらいです。したがって、より空気の層ができやすい効果もあるのです。

 

以上、長文になってしまいましたが、『ヘンプソックスや手袋がじんわり暖かい』理由を整理してみました。

 

一部仮説もございますが、是非ご意見等ありましたら、お聞かせください。

ヘンプは『蒸れずに暖かい』・・・これを是非ともお知り置き(知らない方はご実感)くださいませ。

 

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